アイドルグループ・AKB48のチーム8が、来年4月をもって活動休止することが7日、東京・日本武道館3days初日公演で発表され、ファンに衝撃が走った。

【写真】その他の写真を見る

　アンコールでスクリーンに「大切なお知らせ」と映し出され、2014年4月3日に47都道府県代表メンバー47人で発足したチーム8の8年半の活動が上映された。その映像の最後に、2023年4月のチーム8コンサートおよびAKB48劇場での『チーム8　9周年公演』の開催をもって活動を休止することを発表。活動休止中は兼任先のチーム所属となり、これからもAKB48のメンバーとして活動することが伝えられた。事前に知らされていたというメンバーもうなだれ、涙した。

　AKB48の5つ目のチームとして誕生したチーム8は、それまでグループが掲げていた「会いに行けるアイドル」ではなく、「会いに行くアイドル」として、トヨタ自動車のサポートを受けて始動した。

　47都道府県で開催されたオーディションで選ばれた代表メンバー47人で構成され、卒業で欠員が出るたびにオーディションで補充してきた。しかし、21年3月でトヨタのサポートが終了。メンバーはチーム8に在籍しながら他チームに兼任する形で活動してきた。2020年以降はメンバーの補充も行われず、17府県で欠員が生じて30人となっていた。

　AKB48の中でも独自の活動を行っていたチーム8は、メンバー自身が「“別物”かなと思ってしまうところもあった」と言っていたことがあった。しかし、今月19日発売の60枚目シングル「久しぶりのリップグロス」では、選抜メンバー16人のうち、大西桃香（奈良）、岡部麟（茨城）、小栗有以（東京）、小田えりな（神奈川）、倉野尾成美（熊本）、下尾みう（山口）、本田仁美（栃木）の7人がチーム8メンバー。小栗と本田はセンター経験者、岡部は前チームAキャプテン、倉野尾は新チーム4キャプテンと主戦力になっている。

　AKB48グループ総監督でチームAキャプテンの向井地美音は「今のAKB48はチーム8のみんながいなかったら成立していなかったと思う」とチーム8メンバーの努力と功績に感謝し、「再結成のタイミングはあると思いますので、それまで皆さん変わらず心の中で応援してください」とファンに呼びかけた。

　向井地が「再結成」の可能性に言及したように、2005年12月8日に活動をスタートし17年目のAKB48の歴史上、チームが活動を休止するのはこれが初めてではない。2011年6月に4つ目のチームとして結成されたチーム4は、翌12年10月にわずか1年4ヶ月で解散した。しかし、その10ヶ月後の13年8月、峯岸みなみがキャプテンとなってチーム4が復活し、現在も活動を続けている。

　ファンは「チーム8活動休止はショック」「今年1の衝撃なんだけど」「本当にショックだし悔しい」「涙出た」とショックを受けながらも「またいつの日かチーム8が復活することを信じてる」「チーム8ずっと待ってるからね！」と再結成を願った。

　2018年10月〜21年4月まで日韓12人組ガールズグループ・IZ*ONEのメンバーとしても活動した本田は、終演後に自身のツイッターで「本日のコンサートでチーム8の活動休止が発表されました。チーム8は私の原点でもあり青春そのものでした。活動休止は寂しいけど…またみんなで集まろうね　だいすき！！！」とメッセージ。

　小栗もツイッターで「チーム8の活動休止が発表されました。2023年からAKB48は一致団結してもっとAKB48を盛り上げられるように今は皆が一つになれるように頑張ろうと思っています。またいつの日か再結成される日が来ると信じて引き続き皆さん応援よろしくお願いします！チーム8はずっとチーム8です！」と前を向いている。