2019年12月に口腔底がんのため53歳の若さで亡くなった、性春パンクバンド・オナニーマシーンのボーカル・イノマーの意思を受け継ぐ音楽イベント『イノマーロックフェスティバル』が16日、東京ガーデンシアター(東京・有明)で開催。故人の盟友でお笑い芸人の江頭2:50がゲスト出演し、オナマシの代表曲「恋のABC」を熱唱した。
オナマシのリーダーだったイノマーがこの世を去って2年半。この日はおばけえんとつのフジジュンがMCを務め、銀杏BOYZ、ピーズ、氣志團、Hump Back、ガガガSP、四星球、サンボマスター、空気階段、江頭2:50(登場順)の9組が出演。イノマーを敬愛するミュージシャン仲間と芸人らが集結して、その名を冠した一夜限りのロックフェスを盛り上げた。
イノマー死去後、活動休止状態にあるオナマシがライブを行うのは2019年10月23日の東京・豊洲PITでの20周年記念イベント以来、2年9ヶ月ぶり。ギタリストのオノチンはイノマー不在を受け止めきれていないのか泥酔状態でステージにあがり、ドラマーのガンガンがボーカルを引き受ける形でトリを飾った。
出演前に「イノマーきょうどっか行っちゃったっぽいんだよなあ。どこ行ったか知らないけど。いやぁ…耳元でイノマーが囁くんだよね。そのままでいいのかって。もうふざけるしかないよね。やりますよ」と語っていたオノチン。だが、突きつけられたのはボーカルとベースが不在というどうにもならない事実だった。
寂しさと不安がそうさせたのか、この日のオノチンはスタッフやミュージシャン仲間ですら制御不能状態。ステージの途中、たまらず峯田和伸が耳元でメッセージを伝えながら優しく抱きしめる場面もあり、関係性を知る古参ファンを中心に涙と笑いを誘った。
泥酔でMCもままならないオノチンを後ろで見守るガンガン。そんな状態のまま3曲目で「スリル」が流れると勢いよく花道を走って江頭が登場…するも、オノチンとの絡みで「誰か救急車を呼んで!」を連発。芸人としておいしいところを持っていかれ、さすがの江頭も最後までお株を奪われたまま「恋のABC」を歌い上げて去っていった。
終演後のツイッターには「江頭さんに変な人扱いされるオノチンさん笑 江頭さん自分の方が変でいたかったろうなw」「エガちゃんを常人にさせるオノチンさんという方、一体何者」という声も。リーダー不在の“代償”は周囲の想像以上に大きかったが、ファンはそこも含めて受け止めていた。
「やはりオノチンさんはイノマーさんが亡くなったことをまだまだ受け入れてないんだなーって感じた」「あそこまで酩酊しているオノチンを見たのは初めてでした。照れ隠しなのかなと思いました」「オノチンさん泥酔でこれまた天国の本人を喜ばせた気がした」など好意的なコメントが多くみられるなど、この日のオノチンは“いつも以上”の何かが乗り移っていたのかもしれない。
「いや、普段は遅刻魔なので開演前までに来るのかを心配してるんですけど、きょうはしっかり前乗りして朝9時から会場にオノチンを連れてきてしまった。入り時間を早くし過ぎたことで、結果的に出来上がってしまったんです…」(マネージャー)。
ラストは出演者が全員登場して「I LOVE オナニー」を歌唱。イノマーが見出し、世に送り出したミュージシャン、敬愛する芸人に囲まれた奇跡の一夜。次はあるのかないのか、イノマーに関するイベントは一旦ここで区切りを迎える。12月には、がん宣告から亡くなる1ヶ月前まで綴っていた手記が発売される。
なお、待機中の楽屋では空気階段がTBSラジオ『空気階段の踊り場』(毎週月曜深夜0:00〜)を収録。この日の熱狂ぶりは19日午前0時より放送(radikoにてタイムフリーで試聴可能)。
オナニーマシーン セットリスト
1「あのコがチンポを食べてる」
2「ドーテー島」
3「恋のABC」江頭2:50
4「チンチンマンマン」峯田和伸(銀杏BOYZ)・大木温之(ピーズ)
5「I LOVE オナニー」全員集合
6「オナニーマシーンのテーマ」全員集合
オナマシのリーダーだったイノマーがこの世を去って2年半。この日はおばけえんとつのフジジュンがMCを務め、銀杏BOYZ、ピーズ、氣志團、Hump Back、ガガガSP、四星球、サンボマスター、空気階段、江頭2:50(登場順)の9組が出演。イノマーを敬愛するミュージシャン仲間と芸人らが集結して、その名を冠した一夜限りのロックフェスを盛り上げた。
イノマー死去後、活動休止状態にあるオナマシがライブを行うのは2019年10月23日の東京・豊洲PITでの20周年記念イベント以来、2年9ヶ月ぶり。ギタリストのオノチンはイノマー不在を受け止めきれていないのか泥酔状態でステージにあがり、ドラマーのガンガンがボーカルを引き受ける形でトリを飾った。
出演前に「イノマーきょうどっか行っちゃったっぽいんだよなあ。どこ行ったか知らないけど。いやぁ…耳元でイノマーが囁くんだよね。そのままでいいのかって。もうふざけるしかないよね。やりますよ」と語っていたオノチン。だが、突きつけられたのはボーカルとベースが不在というどうにもならない事実だった。
寂しさと不安がそうさせたのか、この日のオノチンはスタッフやミュージシャン仲間ですら制御不能状態。ステージの途中、たまらず峯田和伸が耳元でメッセージを伝えながら優しく抱きしめる場面もあり、関係性を知る古参ファンを中心に涙と笑いを誘った。
泥酔でMCもままならないオノチンを後ろで見守るガンガン。そんな状態のまま3曲目で「スリル」が流れると勢いよく花道を走って江頭が登場…するも、オノチンとの絡みで「誰か救急車を呼んで!」を連発。芸人としておいしいところを持っていかれ、さすがの江頭も最後までお株を奪われたまま「恋のABC」を歌い上げて去っていった。
終演後のツイッターには「江頭さんに変な人扱いされるオノチンさん笑 江頭さん自分の方が変でいたかったろうなw」「エガちゃんを常人にさせるオノチンさんという方、一体何者」という声も。リーダー不在の“代償”は周囲の想像以上に大きかったが、ファンはそこも含めて受け止めていた。
「やはりオノチンさんはイノマーさんが亡くなったことをまだまだ受け入れてないんだなーって感じた」「あそこまで酩酊しているオノチンを見たのは初めてでした。照れ隠しなのかなと思いました」「オノチンさん泥酔でこれまた天国の本人を喜ばせた気がした」など好意的なコメントが多くみられるなど、この日のオノチンは“いつも以上”の何かが乗り移っていたのかもしれない。
「いや、普段は遅刻魔なので開演前までに来るのかを心配してるんですけど、きょうはしっかり前乗りして朝9時から会場にオノチンを連れてきてしまった。入り時間を早くし過ぎたことで、結果的に出来上がってしまったんです…」(マネージャー)。
ラストは出演者が全員登場して「I LOVE オナニー」を歌唱。イノマーが見出し、世に送り出したミュージシャン、敬愛する芸人に囲まれた奇跡の一夜。次はあるのかないのか、イノマーに関するイベントは一旦ここで区切りを迎える。12月には、がん宣告から亡くなる1ヶ月前まで綴っていた手記が発売される。
なお、待機中の楽屋では空気階段がTBSラジオ『空気階段の踊り場』(毎週月曜深夜0:00〜)を収録。この日の熱狂ぶりは19日午前0時より放送(radikoにてタイムフリーで試聴可能)。
オナニーマシーン セットリスト
1「あのコがチンポを食べてる」
2「ドーテー島」
3「恋のABC」江頭2:50
4「チンチンマンマン」峯田和伸(銀杏BOYZ)・大木温之(ピーズ)
5「I LOVE オナニー」全員集合
6「オナニーマシーンのテーマ」全員集合
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2022/07/19