サザンオールスターズがデビュー44周年記念日を迎えた25日、キーボードの原由子が31年ぶり4作目のソロオリジナルアルバム『婦人の肖像（Portrait of a Lady）』を10月19日に発売することが発表された。あわせて、夫でボーカルの桑田佳祐が作詞作曲した収録曲「ヤバいね愛てえ奴は」が、杉咲花主演で7月12日からスタートするNHK総合ドラマ『プリズム』（毎週火曜　後10：00）主題歌に決定したことも明らかになった。

　「ヤバいよ、“原 由子”てえ奴は。」のキャッチフレーズとともに発表されたのは、前作『MOTHER』（1991年）以来、実に31年ぶりとなるソロオリジナルアルバム。クリムトの絵画から着想を得て名付けられた本作は、コロナ禍真っ只中の2021年7月にスタジオ作業がスタートし、約1年をかけて制作された。

　44年の音楽キャリアを共に生き抜いてきた“戦友”であり“楽友”でもある桑田全面バックアップのもとで制作。レーベルによると、「柔軟で彩り豊かな音楽性と、野心的で実験的なサウンドメイクに磨きがかけられ、穏やかで柔らかな“原 由子”のパブリックイメージを大胆に刷新」する作品になったという。

　今作には、すべて未発表の新曲全10曲を収録予定。その中の1曲が前出の「ヤバいね愛てえ奴は」で、アルバム特設サイトでは同曲と「スローハンドに抱かれて（Oh Love!!）」のを一部聴くことができるティザー映像が公開された。

　さらに、この2曲は、この日放送のTOKYO FM系『桑田佳祐のやさしい夜遊び』（毎週土曜　後11：00）で最速先行初オンエアされることが決定した。

■原由子コメント「桑田からも背中を押してもらって」

私にとって31年ぶりとなるオリジナルアルバム『婦人の肖像（Portrait of a Lady）』が完成しました。
昨年の夏より、今まで作り温めて来た曲のモチーフや、現在の気持ちを反映させた曲をまとめておこうとレコーディングに入りましたが、レコーディングが進む内に、曲作りや、アレンジ、そして演奏し歌う事の楽しさに改めて気づかされ、桑田からも背中を押してもらって、気づけば全10曲のアルバムとなりました。

コロナ禍でのレコーディング、また世界情勢も変わり不安が多くなる中で、改めて幼少期より様々な音楽に触れ励まされてきた事、今なお音楽活動を続けていられる事の有難さを実感しました。

次の世代にも音楽の素晴らしさが伝わりますように、そして自由に音楽を聴ける平和な世の中が続く事を願いながら、このアルバムをお届けします。
十曲十色の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。