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LUNA SEA、活動休止前ラスト公演 RYUICHI熱唱「必ず帰ってきます、待っていてください!」

 ロックバンド・LUNA SEAが8日と9日、さいたまスーパーアリーナで結成30周年ツアー『CROSS THE UNIVERSE』のファイナル公演を行った。昨年12月23日、ボーカル・RYUICHIが声帯にできた静脈瘤(りゅう)手術のためバンド活動を休止すると発表以来、初のステージとなり、「必ず帰ってきます、待っていてください!」と声をふり絞った。

結成30周年ツアー『CROSS THE UNIVERSE』のファイナル公演を行ったLUNA SEA   写真:田辺佳子  テキスト:大前多恵

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 アンコールで、ギター&バイオリンのSUGIZOが「命を振り絞って歌っています、オン・ヴォーカル、RYUICHI!」と紹介。RYUICHIは、拍手が鳴りやまない中でマイクを握り「僕は声帯のオペを、この後する予定になっています」と切り出し、「光しか見えてないんで。先にはもっともっと強い光があって、もっと遠くまで照らせる光があって。何よりもきょう実感したのが、本気になれること、人生を賭けられること、それがLUNA SEAっていう音楽であること。LUNA SEAという音楽がこの5人の人生だということ。そして5人だけではなくスタッフも、皆もLUNA SEAの一員として本気で、きっとここに集まってくれてるんだと思います」と前向きに語った。

 RYUICHIは、不安を言い出したらきりがないとしながらも「そんなことよりも、本気になれる人生と出会えた、本気になれる仲間と出会えた。そして今もこうしてこの景色を眺めている……必ず帰ってきます、待っていてください!」と語りかけると、大きな拍手が鳴り響いた。

 同ツアーは2019年12月に10枚目のオリジナルアルバム『CROSS』をリリースしたことを受け、翌年2月にスタートしたが、新型コロナウイルス流行の影響で順延が続き、復活の起点として同年12月に予定されていたさいたまスーパーアリーナ公演も当日にドラム・真矢の新型コロナ感染が発覚して中止に。しかし歩みをとめず、今年3月の振替公演を皮切りに、6月から換気休憩をプラスに転じた2部構成での公演スタイルでツアーを再開した。

 ファイナル公演でも、第1部ではアルバム『CROSS』収録の楽曲を中心に、第2部では90年代の代表曲「I for You」や「ROSIER」などを次々とパフォーマンス。さらに、公演ごとにレア楽曲を振り返ってきたツアーの締めくくりとして、ファン投票上位2曲となった「a Vision」「FEEL」を届けるなど、各日アンコール含め19曲ずつ披露した。

結成30周年ツアー『CROSS THE UNIVERSE』のファイナル公演を行ったLUNA SEA   写真:田辺佳子  テキスト:大前多恵

結成30周年ツアー『CROSS THE UNIVERSE』のファイナル公演を行ったLUNA SEA 写真:田辺佳子 テキスト:大前多恵

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 2日目のアンコールでは、真矢が「こんな事態の中、こうやって集まってくれてどうもありがとう」とファンに感謝し、「RYUちゃんが本当に全身全霊で、思い切り表現してくれていて……」と感極まると、RYUICHIも目頭を熱くする場面も。ベースのJは「RYUが完全になるまで俺たち充電期間に入りますけど、それも含めて、俺たち全力で行きたいと思うんですけど、どうですか?」と問いかけ、コロナ禍に屈せず走り続けた2年間を振り返って「俺たち、強くなったんじゃないかな?」と不屈の精神を示した。

 また、ギターのINORANは「コロナになって、延期になって……2年間かかってしまいましたが。思えばこの2年間、ロックバンドだけじゃなくて、音楽業界だけじゃなくて、いろんな職業の人たち、地球上のすべての人が同じ歩幅で歩くことを学ぶことができたと思います」と噛みしめ、「5人だけじゃなくて、スタッフもそして皆も、すべてがLUNA SEAという傘の中に入っている」と一心同体を強調。

結成30周年ツアー『CROSS THE UNIVERSE』のファイナル公演を行ったLUNA SEA   写真:田辺佳子  テキスト:大前多恵

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 そして、SUGIZOは「このコロナの中で学んだ最も大きなこと。すべてこの一瞬一瞬が信じられない奇跡の連続だということだよね」としみじみ語り、「ありがたいことにLUNA SEAのライブで感染者が出たりクラスターが起きたりしていません。音楽は、ライブは、安全に楽しめる方法があって、不要不急じゃなくて俺たちの人生に必要だ、と。それをここまで証明してきました。このツアーの最後まで一緒に歩いていきましょう。そして命ある限り、俺たちはLUNA SEAという旅を続けます」と力をこめた。

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  1. 1. LUNA SEA・RYUICHI、ツアー後に声帯手術へ バンドは“充電期間”に
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