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スタレビ・根本要率いる「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 日本の名曲をスーパープレイでカバー

 スターダスト☆レビュー根本要が率いるバンド・チャイチーズが、8月13日に復活ライブ『根本要還暦記念「本日のおすすめ」presents「チャイチーライブ-U165-」』を東京・豊洲PITで開催した。

「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 撮影:三浦憲治

「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 撮影:三浦憲治

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 2017年に根本要の還暦記念として、背の低いミュージシャン達で結成されたチャイチーズ。因みに“チャイチー”とは音楽業界の逆さ言葉で「小さい」という意味だが、そんなチャイチーズのメンバーはキーボード難波弘之(165cm)、ギター佐橋佳幸(163cm)、ドラム河村“カースケ”智康(168cm)、ベース根岸孝旨(164cm)と日本屈指のセッションマン達。そこにヴォーカルギターの根本(162cm)が加わる。

 今回は、カースケ、佐橋、根岸の還暦記念として4年ぶりに復活。なんといってもすごいのはその選曲。驚くほど多くの楽曲に参加している彼等だが、その本人が演奏した楽曲達をスタレビ根本のパワフルなボーカルに乗せて演奏し、さらには音楽的なリスペクトを大事にする彼等らしく、これまでの日本のポップスの礎となった曲たちも合わせて演奏するという、とても貴重なライブであった。

 カースケの叩くパワフルかつ正確なビートに乗せ、安定した重低音で支えるベース根岸のリズム隊。本来ならコンピュータに頼るような細かいフレーズも全て手弾きで演奏してしまう難波の超絶なテクニックに、ギタリストなら垂涎もののギター達を駆使し正確且つ艶やかな旋律を奏でる佐橋のギターに乗せて、女性アーティストの曲でさえ難なく歌いこなしてしまう根本要のヴォーカルが圧巻で、どの曲もチャイチーズならではのサウンドを聴かせてくれた。

 オープニング曲はザ・タイガースの名曲「シーサイド・バウンド」。彼等いわく、「ちっちゃいバンド」と聴こえるということで勝手にチャイチーズのテーマソングにしているらしい。さらに根岸の参加したPUFFYの「アジアの純真」、そして佐橋の参加した小泉今日子の「あなたに会えてよかった」を根本要がオリジナルキーで歌い上げる。その後も上田正樹、JUJU、山下達郎と音楽的な振り幅に飽きる暇もない。加えてそれらの曲を繋ぐ根本のリスペクト溢れる楽曲解説、さらにメンバーが語るプロデュースや参加した当時の逸話の数々。あっと言う間の2時間半は今まで観たことのない、味わったことのない不思議な満足感のあるライブであった。

 このライブの配信チケットは20日午後8時まで購入可能。

 根本からは次のメッセージが寄せられた。「一般的には曲と言えば歌であり、それを歌っている人が注目されることがほとんどです。おそらく皆さんも曲を聴くという行為の中でほとんどの方が歌を聴いていると思います。でも実はその曲その歌は、アレンジも含め個々のプレイヤー達の素晴らしい演奏があってこそ輝くものなのです。このチャイチーズは、凄腕のプレイヤー達と『曲の良さだけでなく演奏の素晴らしさも同時に伝えていこう』と結成したバンドです。今回は皆さんご存知の日本の名曲ばかりを取り上げてみました。オリジナル曲をそのアレンジもリスペクトしながら、それぞれの自由な解釈で練り上げていくチャイチーサウンド。お客さんを目の前にしたライブならではの高揚感も一緒に是非楽しんでください」。

■セットリスト
M1 シーサイド・バウンド (ザ・タイガース)
M2 アジアの純真 (PUFFY)
M3 あなたに会えてよかった (小泉今日子)
M4 サヨナラ (GAO)
M5 悲しい色やね (上田正樹)
M6 愛する君に (ザ・ゴールデンカップス)
M7 時の過ぎゆくままに (沢田研二)
M8 冥想 (尾崎亜美)
M9 砂の女 (鈴木茂)
M10 やさしさで溢れるように (JUJU)
M11 強く儚い者たち (Cocco )
M12 BOMBER (山下達郎)
M13 六本木心中 (アン・ルイス)
M14 雨あがりの夜空に (RC サクセション)
ENCORE
M15 たしかなこと (小田和正)
M16 タイムマシンにおねがい (サディスティック・ミカ・バンド)

関連写真

  • 「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 撮影:三浦憲治
  • 「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 撮影:三浦憲治
  • 「チャイチーズ」4年ぶり復活ライブ 撮影:三浦憲治
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