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歌にもコントにも全力!歌謡グループ・斬波が日本中を笑顔にする

 昨今、歌謡曲や演歌を歌う20〜30代の若手男性アーティストたちの躍進が目覚ましい。シーンが盛り上がる中、独自の魅力で異彩を放っているのが、4人組歌謡グループ・斬波(ザンパ)だ。「新感覚歌謡男子」を名乗り、圧倒的なダンスパフォーマンス、アカペラ、コーラスを武器に、懐かしさとクールさを融合させた楽曲で、着実にファンを増やしてきた。さらに最近は、バラエティーやコントにも挑戦。日本中を笑顔にするため、彼らが突き進む先に見えるのは、どんな景色だろうか。

斬波のメンバー 左から義文、YOMA、航、孝介

斬波のメンバー 左から義文、YOMA、航、孝介

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――斬波の作品に共通する特長は、日本語の美しい響きだ。歌詞には、深い意味を持つ熟語や懐かしい言い回しが散りばめられており、洗練されたサウンドと見事に調和。時にはわらべ唄の一節を大胆に取り入れる遊び心もある。1曲の間に4人が次々とメインボーカルを取りつつ、美しいコーラスワークやダンスのフォーメーションと共に見せるライブパフォーマンスは、まさに“新感覚”の歌謡曲だ。
 ショッピングモールや健康センターなどでステージ活動を重ね、丁寧なファンサービスを欠かさない姿は、かつてスーパー銭湯での地道な活動から、紅白歌合戦の舞台にまで上り詰めた先輩グループ・純烈を彷彿とさせる。斬波は、平均年齢でいえば純烈よりも約10歳下で、4人それぞれが音楽やダンスのキャリアを重ねてきた実力派だけに、その将来的なポテンシャルは計り知れない。

●ファンのおかげで、初のランキング1位に
――最新曲「アシタテンキニナレ」(6月30日発売)は、7/12付オリコン演歌・歌謡曲ランキングで、自身初の1位を獲得。週間シングルランキングも5位で、自己最高を記録した。メンバーに喜びの声を聞いてみると…。

【YOMA】 とてもうれしいです! 発売前のキャンペーンライブなどの場で、これまででいちばん熱を込めて「1位を獲らせてくれ!」と呼び掛けていました。ファンの皆さんの応援あってこそ実現できた結果なので、感謝しています。
【孝介】 喜びと同時に、ようやく始まりのスタートラインに立てたと感じました。今はもう、さあ次の段階へ行かなくては、という気持ちが大きくなっています。このままの勢いで、総合ランキング1位や紅白歌合戦出場など、さらに大きな目標を目指して頑張っていきます。

――「アシタテンキニナレ」は、終わらない困難の日々に立ち向かおうとする決意に満ちた歌詞と、力強いサウンドに乗せた4人の歌声が印象的な楽曲。メンバーの航が作詞・作曲を、義文が振付を手掛けている。

【航】 作品のテーマにあったのは“悔しい思い”です。コロナ禍でいろんなことが制限される中、やりたかったことがやれず、誰もが悔しさを抱えている。だからこそ、この時期にこの作品を世に出せて、1位を獲れて本当によかったと思います。
【義文】 振付は、ファンの皆さんが一緒に踊れるような振りを、どの曲も必ず1カ所は入れるようにしています。この曲では、サビの部分で頭上で手を回す振付があり、お客さんも一緒にやって、すごく盛り上がります。1位はずっと目標として掲げていましたし、前作が惜しくも2位だっただけに、ようやく結果が出せてうれしいです。

●コロナ禍で始めたオンラインライブ
――演歌・歌謡のアーティストにとって、活動の大きな柱となるのが、各地で行うイベントやライブだ。斬波も各地でファンと触れ合ってきた中で、忘れられない出来事があるという。

【孝介】 コロナ禍以前、ショッピングセンターとかでイベントをやっていた頃の話なんですが…。僕たちのライブに、最初は車いすで見に来ていたおばあちゃんが、その後も回を重ねていく中で、歩けるようになって、ついには自分の足で見に来られるようになったんです。
【YOMA】 他にも、ちょっとした病気が治った方がいたり、そういったことがいくつもあって。僕たちも職業冥利に尽きる思いでした。「歌」で人を元気にすることができる。「歌」ってこんなに大事なんだな、と。

――だが昨年、コロナ禍が日本を襲った。直後は全くイベントができず、ほとんどのアーティストが、完全に活動を止めた状態に。そんな中、斬波はいち早く動きだしていた。

【孝介】 何も活動しないのがいちばんダメだと思ったんです。「僕たちは止まらないぞ!」と始めたのが、オンラインライブ。以前と変わらない熱量で活動していることを皆さんに伝えられるように、スタッフと力を合わせて頑張りました。
【YOMA】 オンラインライブは毎月やりました。毎回、違ったセットリストや、新しい企画コーナーを用意。約2時間のライブ配信で、前半1時間がライブ、残り1時間がコントと企画コーナー。最後に、見てくれている人の名前を全員分読み上げるんです。結構盛りだくさんな内容で、たくさんのファンが喜んでくれました。
【義文】 視聴するための登録方法が分からないというお客さんにも、マネージャーが解説動画を作ったりして丁寧に教えて、やり方を覚えてもらって。そこはスタッフの力によるところが大きかったですね。

●目指すは、令和のドリフ!?
――その企画コーナーで始めたのが「コント」。きっちり台本を作り込んだ本格的なものだ。圧倒的な歌唱力やダンスでカッコいい姿を見せながら、一方でコントにも取り組む姿は意外に映る。だがメンバーは至って真剣にその理由を聞かせてくれた。

【YOMA】 斬波の結成当初からのコンセプトが「日本に笑顔を、新感覚歌謡男子!」。皆さんを笑顔にするために僕たちができることは何かと考えた時に、ダンス・アカペラ・コーラスという、斬波の“新感覚”を構成する要素に、さらに「コント」を加えようと。
【孝介】 昭和、音楽、エンタメ…といった斬波を象徴するキーワードから浮かんだものが、ザ・ドリフターズだったんです。この令和の時代に、ドリフターズのようなコントをやっているアーティストは他にいない。じゃあやってみよう!というところから始まって、試行錯誤しながら少しずつ形にしていきました。

――ステージで披露するコントは、教室を舞台にした学園モノ。生徒役の4人のメンバーにまじって、なんと斬波のマネージャーが教師役を演じている。裏方のスタッフが、5人目のメンバーのように積極的に人前に出ているのも、また新感覚!? コントを始めた斬波に、従来のファンが戸惑ったのではないかと聞いてみると…。
【宿谷マネージャー】 もともと斬波はライブ中のMCの掛け合いも面白く、お客さんの中には、「カッコよさと面白さを併せ持つのが斬波」というイメージが出来ていました。なので、まずはライブで寸劇を取り入れたりして反応を見つつ、徐々に本格的なコントへと発展させることで、うまく受け入れてもらえたと思います。コントの台本も、最初は私が書いていましたが、次第にいろいろな方の協力を得られるようになって、今は芸人の宮地ケンスケ(ニブンノゴ!)さんにお願いしています。

――今年7月からは、地上派でバラエティー音楽番組「斬波ZANMAI」も放送中(TOKYO MX 毎週土曜21時00分〜)。宮地ケンスケが司会・構成を務め、斬波のメンバーが様々な事に体を張ってチャレンジする予測不能な楽しさは必見だ。

●新曲の中国語ver.をリリース。海外も視野に
――8月1日には、「アシタテンキニナレ」の中国語ver.となる「明日晴願」を発表。各配信サイトのサブスクリプションサービスで配信開始されており、世界に向け発信する。

【義文】 アジア、特に中国や台湾では、日本の演歌や歌謡曲が流行っているそうなので。この機を逃さず中国語で歌って、斬波の音楽をアピールしようという試みです。とはいえ、レコーディングは大変でしたね。
【航】 事前にオンラインで台湾の方に発音をレクチャーしてもらったり、レコーディング当日もアドバイスをもらったり。
【YOMA】 僕は大学の第二外国語で中国語を専攻していました! でも、歌詞を見ても全然意味が分からなくて(笑)。発音もですけど、それっぽく聞こえるように歌い回しのニュアンスを変えた所が結構あって、難しかったです。

――これを足掛かりに、今後はグローバルな活動も視野に入れているという。
【孝介】 僕らにしかできないことを、世界に向けてやり続けていきたいですね。いずれ「斬波ってどういうジャンルなの?」と聞かれた時に、胸を張って「斬波です!」と言えるように。いろいろなエンターテイメントを融合させた“斬波というジャンル”を確立していけたらと思います。

●再び挑む「1000人動員」。ワンマンライブに懸ける思い
――来年2月20日には、東京・かつしかシンフォニーヒルズで、ワンマンライブ「the! The!! THE!!! 斬波〜1,000/1,000〜Revenge」を開催予定。この話になった途端、明らかに4人の目の色が変わった。

【義文】 実は昨年2月、同じ会場で1000人動員の目標を掲げてライブに臨んだものの、あと一歩のところで惜しくも達成できなかったんです。なので、文字通り、そのリベンジ公演になります。
【孝介】 前回はまさに新型コロナウイルスが感染拡大し始めた時期で。チケットを持っていたのに、感染を心配して会場に来られなかった人もたくさんいたんです。そういう人たちに向けて「もう1回やるから、もう1回集まろうよ!」と呼び掛ける気持ちです。

――忘れられない悔しさを胸に、再び挑む大舞台。そこに懸ける4人の熱量は半端ではない。
【航】 ライブ当日までに、コロナがどこまで収束しているか分かりません。それでもあと半年、成功に向けてやれる事は全部やっていくつもりです。
【YOMA】 リベンジと銘打っておいて、リベンジできなかったら本末転倒なので…。1000人と言わず、会場を満席にするつもりで臨みます。気合は、十分です!


<インフォメーション>

【ライブ】
「the!The!!THE!!!斬波〜1,000/1,000〜Revenge」
日程:2022年2月20日(日)
会場:東京都 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
※開場、開演時間未定

【レギュラー番組】
テレビ「斬波ZANMAI」
毎週土曜 21時00分〜21時30分
TOKYO MX1
(8/10から、名古屋テレビ【メ〜テレ】 毎週火曜4時29分〜 放送開始)

ラジオ「フォーシーズン静風プレゼンツ 斬波のあした天気にな〜れ」
毎週土曜 17時30分〜17時45分
CRT栃木放送

関連写真

  • 斬波のメンバー 左から義文、YOMA、航、孝介
  • 斬波のコント風景
  • 斬波メンバー:義文
  • 斬波メンバー:航
  • 斬波メンバー:孝介
  • 斬波メンバー:YOMA

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