『第一生命 D.LEAGUE 20-21 CHAMPIONSHIP』が1日、東京ガーデンシアターで開催され、avex ROYALBRATSがDリーグ初代チャンピオンに輝いた。

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　『CHAMPIONSHIP』には、avex ROYALBRATS、FULLCAST RAISERZ、KOSE 8ROCKS、SEGA SAMMY LUXの4チームが出場。レギュラーシーズンJUDGEの坂見誠二、黒須洋嗣、ゲストJUDGEの秋元康、テリー伊藤、南流石、SAM、マシーン原田、YOSHIE、オーディエンスJUDGEの1票の計9票のうち、より多くの票を獲得したチームが勝者となる。

　SEMI FINAL 1st Matchには、SEGA SAMMY LUXとavex ROYALBRATSが登場し、JUDGEの結果は3対6でavex ROYALBRATSがFINALに駒を進めた。2nd MatchにはKOSE 8ROCKSとFULLCAST RAISERZが。JUDGEの結果は3対6でFULLCAST RAISERZが最後のステージに残った。

　3rd PLACE Matchには、SEGA SAMMY LUXとKOSE 8ROCKS。目前で優勝を逃した2チームだったが下を向くことなく、見事なパフォーマンスを披露。最終のオーディエンスJUDGEまでもつれる接戦となり、SEGA SAMMY LUXが3位をもぎ取った。

　いよいよ最後のパフォーマンス。avex ROYALBRATS、FULLCAST RAISERZともに日本有数のダンスを披露。avex ROYALBRATSが5票を獲得し、見事に初代王者という栄誉を勝ち取った。ステージ上で喜ぶメンバーたち。黄金に輝くトロフィーや賞金をリーダーのKAITAは涙ながらに受け取り、「この6ヶ月間、楽しく終われました。きょうは本当にありがとうございました」とスピーチしていた。

　秋元康氏は「素晴らしいFINALを目撃した。甲乙つけがたかった。avex ROYALBRATSチーム、素晴らしかったです。ここに来るまではダンスは個人のスキルを見せ合うものと思っていた。むしろ団体としてのパフォーマンス。当たり前のように見えるダンスが、実はそれぞれのスキルが必要。本当に勉強になりました。Dリーグ、これからますます楽しみ」と振り返っていた。

　終了後の取材会では、ディレクターを務めプレイヤーとしても出演したRIEHATAが「もう最高にうれしいです。今までの12人の努力が報われた。初めて自分に『頑張った！』って言った日。感動しちゃいました」としみじみ。「今まで12ROUNDやってきて、いろんな戦法で、いろんな作戦を考えてきた。きょうのCHAMPIONSHIPはステージに立つ8人が一体となって、1つの心臓、1つの脳、1つの心でステージに立っていた。それを感じていました。そして8人以外の4人の顔が浮かんできて、ROYALBRATSで一団となれた」としみじみ。

　勝因を問われるとRIEHATAは「きょう、自分たちが勝てるものをやらずに無音で踊ったりとRAISERZがリスクを背負って挑戦してきた。それをROYALBRATSは1から12ROUNDでやってきた。勝てる作品を逆に今までやらなかった。だからこそCHAMPIONSHIPに最も得意なダンスで一番元気で楽しいと思えるダンスが決勝で見せられた」と会心の笑顔を見せていた。

　RIEHATAは子育て中でもある。「これまで、あんまり言ったことないですけど、ハンパじゃないぐらい過酷でした。子どもたちとの時間がおろそかになって自分も反省する部分があった。どっちを頑張っても何かが足りないみたいな。両方、頑張っても足りない1年間だった。結果として優勝して『マミー、優勝おめでとう』とハグした時に本当に報われたと思いました。喜んでくれる息子たちを見て、本当にうれしかったです」と感慨深げ。KAITAも「本当にスゴくて。僕たちは元気な姿しか見ていない。感謝してもしきれない。一番、努力していた。RIEさんにお返しができたかなと思います」とRIEHATAについて語っていた。

　2012年にダンスが義務教育化され、ダンス経験者は国内に約2000万人いると言われている。ダンス市場の成長性が今後期待される中、日本のストリートダンスの発展と普及を図るとともに、ストリートダンスのプロフェッショナルを生み出し、アートとスポーツ、そしてビジネス面での新たな価値を想像し、ダンサーがメインとなる新しい世界を作るべく、『D.LEAGUE』は開催。今年1月10日にレギュラーシーズンが開幕し、この日のCHAMPIONSHIPですべての日程を消化した。

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