美空ひばりさんの命日にあたる24日、都内でイベントが行われ、ひばりプロダクション代表で息子の加藤和也氏が出席し、徳光和夫が司会を担当。今年で33回忌を迎えることから、ひばりさんの名誉を称える場として、また芸術、文化、芸能、報道、観光及び現在コロナ禍の最前線で戦っている医療従事者に、これまでの感謝を伝える場として、イメージカラーである紫色のライトアップを東京タワーに点灯した。

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　昭和「33」年に完成した「333」メートルの東京タワーと、「33」回忌を迎えタワー完成翌年に「東京タワー」という楽曲を発表しているひばりさんとの昭和を象徴するコラボレーションが実現。ファンが参加する「美空ひばり33回忌オンライン法要」の収益と協賛社からの支援により、東京タワーのライトアップが行われることになった。

　点灯を前に、加藤氏は「ここまで母の名前を残してくださったのは、ファンのみなさまの変わらぬ御心の賜物だと思っております。東京タワーは小さい時から母と私が非常にたくさんの思い出を作ってくれた大事な場所です」としみじみ。「母は12歳から本格的なプロ活動を始めて、当時の戦後復興の時代に自分の好きな歌を歌わせていただきました」と振り返りながら「今、全世界あらゆる職種のみなさんが流行り病のせいで大変な思いをされていると思います。母はおりませんので、紫色のライトで、医療従事者の方々、病気と最前線で戦っている方々、世界中の方々に何か癒やしを感じていただけたら」と言葉に力を込めた。

　点灯後、加藤氏は「感無量です。みなさまのおかげです。とてもキレイだと思います」と感慨深げ。生前の母からの教育について「母はすごく両極端な人だったと思います。褒める時はなんでこんなことで褒めるのかっていうこともありました。逆に礼儀・お作法というか、そこは教育してもらってよかった。あいさつができないと本当に怒られましたし、そこは本当に感謝しています」と懐かしんでいた。