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宮脇咲良、桜色のドレスで涙の11分半スピーチ「違う夢へと旅立つ」【全文】

 アイドルグループHKT48の1期生・宮脇咲良(23)が19日、福岡・マリンメッセ福岡 A館で卒業コンサート『〜Bouquet〜』を有観客および生配信で開催した。アンコールで桜色の淡いピンクのドレス姿で登場した宮脇は、終始涙で頬をキラキラと輝かせながら、約11分45秒におよぶロングスピーチで10年間の感謝の思いを伝えた。

淡い桜色のドレスで卒業スピーチをした宮脇咲良(C)Mercury

淡い桜色のドレスで卒業スピーチをした宮脇咲良(C)Mercury

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 かつて『AKB48選抜総選挙』では、「私のライバルはさっしーです」(第6回 11位で初選抜入りして)、「AKB48を壊したいです」(第7回 初の“神7”入りして)、「来年の予言をさせてください。第1位は宮脇咲良です」(第9回 過去最高の4位となって)と、ギラギラとした強気なスピーチで48グループの“次世代”を牽引した若手の急先鋒だった。

 しかし、2年半の日韓12人組ガールズグループ・IZ*ONEの活動を経て、すっかりエースの風格をまとった宮脇は「私はまたこの場所から一歩足を踏み出し、また違う夢へと旅立つことができます」と穏やかな表情で感謝を伝え、「また会える日を楽しみにしています」と再会を約束してHKT48から巣立った。

 以下、卒業スピーチ全文。



まずはステキなペンライトとスローガンのサプライズを本当にありがとうございます。13歳でHKT48に入った私が、10年経ち、23歳になり、きょうHKT48を卒業します。

2年半離れていて、戻ってきて、1ヶ月しか活動できなかったこと、私自身も本当に申し訳なく思っているし、寂しく思っています。でも、2年半離れていたからこそ、時間が限られていたからこそ、この1ヶ月間は本当にかけがえのない大切な宝物のような時間でした。

まずはHKT48マネージャーの皆さん、運営スタッフの皆さん、10年間ありがとうございました。今はもう、お披露目以前からいたスタッフさんはいないけれど、子どもだった私にたくさんのことを教えてくれて、学生から社会人へと成長していく過程を見届けてくれて、本当にありがとうございました。

たくさんご迷惑をおかけしたと思います。いつもHKT48のことを考えてくれて、愛と情熱を注いでくれて、本当にその姿を見て、頑張ろうと思いました。本当に、長い間、お世話になりました。

そして、このコンサートを作ってくれたコンサートスタッフの皆さん。『HKTといえばコンサート』と言われだしたのは、皆さんが携わってくださってからだったんじゃないかなって思っています。未熟だった私たちに本当にたくさんのことを教えてくれて、時には叱ってくれて、きょうも同じくいつも最高のステージを作ってくれて、本当にありがとうございました。

次に衣装さん、メイクさん。私たちをいつもアイドルにしてくれてありがとうございます。たくさんの愛を込めて魔法をかけてくれて、アイドルにさせてくれてありがとうございます。どうしても、と無茶なお願いをして、卒業コンサートの衣装をオサレカンパニーの方に作ってもらいました。私はオサレ(カンパニー作)の衣装を着ると、アイドルになれるような気がします。この衣装たちは本当にアイドルにとってたくさんの大きな力をくれます。

今回は特別に、メンバー全員分の新衣装を作っていただきました。衣装の裏に書いてある自分の名前、たった一つしかない自分だけの衣装、48を作り上げたオサレの衣装を着られることが、どれだけうれしくて、光栄なことか、全メンバーに経験してもらいたかったからです。HKT48として最後に着る衣装であるこのドレスも、オサレの皆さんが作ってくださって、本当に心からうれしく思います。改めて本当にありがとうございます。

続いて秋元(康)さん。秋元先生の作ってくださる1曲1曲は、私にとって人生の教科書なるものでした。未熟な私は秋元さんの歌詞で人生を学び、つらいとき、涙が止まらないとき、秋元さんの歌詞を聴くと元気づけられていました。今、思い返すと、私が泣き言を言うときは必ず、秋元さんだけに言っていた気がします。

そんな私の背中を押して、一歩を踏み出せるような言葉を贈ってくれた秋元さんには、本当に感謝しています。秋元さんからいただいた一つ一つの歌詞、言葉は、これからも私の足元を照らし、私の未来を照らしてくれる光のようなものです。これからも泣き言を言うかもしれませんが、よろしくお願いします。本当にありがとうございました。

そして、お父さん、お母さん、弟だったり、親戚だったり、家族のみんな、いつも支えてくれてありがとう。10代の頃は本当いっぱい迷惑をかけて、けんかもしたけど、今では私の活動を心から応援してくれて、サポートしてくれてありがとう。これからも家族の誇りの娘になれていたらうれしいです。

そして、メンバーのみんな。みんなと離れることが本当に寂しいです。みんなと一緒にいる時間が本当に大好きで、大切で、ずっとこの時間が続けばいいのにって、やっぱり思っちゃいます。同期のみんなとは思い出がたくさんありすぎて、うれしかったことも、つらかったことも、けんかしたことも、みんなで泣いたことも、その全てが今では大切な思い出です。

私のようになりたいと、キラキラした目で言ってくれる後輩たち、本当にありがとう。私はちゃんとした背中を見せられているかわかりませんが、少しでもみんなの道標になれるような先輩になりたいと思っています。1期生や先輩たちがどんどん卒業していくことを怖く感じることを私は知っています。でも、みんななら、その怖さに打ち勝って、私たちが作ってきたHKT48とは違う、新しいHKT48を作ることができると思います。

私はみんなのことを信じています。なぜなら、2年半離れていて帰ってきたときに、みんながとても頼もしくなっていることに気づいたからです。何か話したいことがあったら、しょうもないことでも悩みでも、いつでも連絡してきてください。HKT48は卒業するけれど、仲間であることに変わりはありません。本当に、本当に大好きです。今まで本当にありがとう。

長くなりましたが、最後にファンの皆さん。まずは今こういう状況なのに、勇気を出してこの場所に足を運んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。そして、配信で見届けてくれている皆さんも本当にありがとうございます。

私は本当にファンの皆さんが大好きです。昔から支えてくれている皆さんも、最近好きになってくれた皆さんも、昔は応援していたけど、今はそこまでという方も、たくさんいろんな方がいると思います。でも、私はその全ての人に感謝の気持ちを伝えたいです。

普通に生きていたら、こんなにたくさんの人の人生にかかわることなんてなかっただろうけど、アイドルになれたから、誰かの人生の小さな元気の源になれました。少しでも私のことを応援していて幸せだったと感じてくれているなら、私は本当にそれだけで幸せです。

鹿児島から出てきた小さな女の子だった宮脇咲良を、今こんな大きな会場でたくさんの人の前で旅立っていくアイドルにしてくれたのは、ファンの皆さんです。

私はこの10年間思い返すと、順位をつけるもので一度も1位なったことはありません。でも私は、いつも応援してくれているファンの皆さんの1位だったんじゃないかなと思います。ファンの皆さんがこんな私を特別な1位にしてくれました。どんな私も受け止めてくれて、私の選んだ道をいつも応援してくれる皆さんがいるから、私はまたこの場所から一歩足を踏み出し、また違う夢へと旅立つことができます。

ファンの皆さんに出会うために、アイドルをしてきたんだと思います。また直接会えるようになったら、皆さんの近況を聞かせてください。私は皆さんの夢を応援しています。皆さんが私と出会って、元気をもらったと言ってくれて、夢をかなえていく姿を見るのがとっても大好きです。だからこれからもずっとずっとそばにいて、一緒にいろんな夢をかなえて、いろんな景色を見たいです。

また会える日を楽しみにしています。10年間本当にありがとうございました。

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