NHK名古屋放送局が制作し、中部7県のNHK総合で23日に放送される音楽番組『Uta-Tube』（後10：30〜11：13）のオンライン公開収録『Uta-Tube SPECIAL LIVE』がこのほど行われた。番組にはアンジュルム、高瀬統也、蒼井翔太の3組が出演。全国で視聴可能な見逃し配信も決定した。

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　2012年4月の放送開始から10年目で初となるオンライン公開収録は、応募抽選で選ばれた約200人が観覧。スタジオのモニターに観覧者が映し出されるなかでライブやトークが行われた。

　新メンバー3人が加入し10人体制となったアンジュルムは、ハロー！プロジェクト所属グループとしては初登場。リーダーの竹内朱莉は、昨年11月に加入した新メンバーの川名凜、為永幸音、松本わかなの3人を紹介し、「10人でパフォーマンスできることがめちゃくちゃ楽しい。最高です！」と喜んだ。

　愛知県出身で凱旋となった橋迫鈴は「地元の番組に出演できて、ライブができるのもうれしいです」と笑顔。竹内は「鈴（りん）ちゃんがアンジュルムに加入するときに、鈴ちゃんのおばあちゃんの家に行ってサプライズ報告をしたんです」と明かし、その映像とともにエピソードを語った。中部を訪れた思い出があるという上國料萌衣は「姉と一緒に石川県に行ったことがあります。兼六園や金沢21世紀美術館を楽しみました」と明かした。

　ライブでは、モニター越しにペンライトやうちわを振って応援するファンに見守られながら、ライブ人気曲「大器晩成」や最新曲「はっきりしようぜ」など4曲を披露。このほか、「教えて！アンジュルム」のコーナーでは、オンライン参加したファンからの質問にメンバーが答えていった。

　収録を終え、上國料は「ファンの皆さんと会う機会が減ってしまっているので、貴重な時間でした。皆さんがめちゃくちゃ笑顔で、しっかり伝わりました！」と語り、新メンバーの為永は「（MCの）鉄平さんとのトークも盛り上がりました。こんなに皆さんとお話するのが久しぶりで、楽しかったです」と大喜び。竹内は「新生アンジュルムになって初めての新曲を披露できました。新メンバーにとっても初参加の曲。心を込めて歌わせていただいた姿を見ていただけたら。もっとやりたい気持ちでいっぱいです！」とノリノリだった。

　声優アーティストで、舞台俳優としても活動する福井県出身の蒼井翔太は、オンライン参加で手を振る観客に向けて「みんな、元気ですか？ 『元気にしてたよー』って聞こえるよ。同じ時間でつながっている。この場所からありがとうのお返しができたらと思います」と語りかけ、「Eclipse」「I am」「Harmony」を披露した。

　トークでは、歌手と声優、それぞれの仕事を目指した経緯や、コンプレックスに悩んだ10代の頃の気持ち、表現に込めてきた思いなどを語った。女性役も男性役も変幻自在に演じ分ける“役の実演”も行い、MCの鉄平や大谷舞風アナウンサーをうならせる一幕も。“天使の歌声”とも称されるハイトーンボイスを維持するための喉のケア方法なども明かした。

　さらに、現在のマイブームとして、収集している“あるモノ”も紹介。オンライン参加しているファンからの質問コーナーでは、役作りや美肌を保つ秘けつ、苦労話などを聞かれ、「相談室みたいですね」とユーモアを交えながらも丁寧に回答した。

　蒼井は収録後、「すてきなスタジオでライブができました。オンラインで見てくれている皆さんの姿にも安心しました。自分の名刺代わりと言えるような曲も歌わせていただけたので、ぜひ放送で出会っていただければと思います」とメッセージを送った。

　愛知県扶桑町出身のシンガー・ソングライター高瀬統也は、今回がテレビ初歌唱となった。昨年9月にリリースした1stシングル「Now the Won」が香港のエレクトロニックTOPチャートで1位、iTunes Store総合TOPアルバムで9位と、日本のみならず海外のファンも増えている。

　ライブでは古くからの友人に提供した楽曲をセルフカバーした「備忘録」を、キーボード生演奏に乗せて歌い上げた。続いてニューアルバム収録曲「I can’t stop loving you」をエモーショナルに歌った。「初めてのテレビ歌唱で、めちゃめちゃ緊張しました。中学生の頃から見ていた番組なので『本当にあるんだ！』という気持ち。人生初の経験です」と喜びをかみしめた。

　放送は中部7県（愛知・岐阜・三重・静岡・石川・福井・富山）で23日午後10時30分〜11時13分。全国で視聴可能なNHKプラスでは、24日午前10時頃〜30日までの1週間、見逃し配信が予定されている。