新型コロナウイルス感染拡大により、年末恒例のカウントダウンフェス『COUNTDOWN JAPAN 20/21』の開催中止が21日、公式サイトで発表された。12月27、29〜31日まで、千葉・幕張メッセ国際展示場1〜11ホール・イベントホールで開催される予定だった。

　COUNTDOWN JAPAN事務局は「COUNTDOWN JAPAN 20/21開催中止のお知らせ」と題してサイトを更新。「新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえて、COUNTDOWN JAPAN 20/21の開催を中止いたします」と報告し、「開催間近となった時期での発表となり、参加を決めていただいていた皆様には大変なご迷惑をおかけすることになり、深くお詫びいたします。開催を実現するべくいろいろな努力を続けてきましたが、諸々の状況の中で断念せざるを得ませんでした。とても残念です」と謝罪した。

　「開催まで一週間を切り、設営は始まっていませんが、フェスの準備はほとんど終わっています。あの非日常空間を創り出す装飾物、CG､一年かけて準備した膨大なものが参加者の皆さんの目に触れることなく終わってしまうのは、本当に悔しいです」と本音を吐露。「感染拡大防止のために、長い議論を行いながら数々の対策も考えていました。開催しても感染は拡大させない、参加者の皆さんと共にフェスと音楽を守るぞ、という闘いを社会にアピールしたかったです」と思いを伝えた。

　出演アーティストも準備を進めていたとし、「ライブが行えない状況の中での貴重なチャンスに賭ける気持ちは、打ち合わせの中で痛いほど伝わって来ました。フェスを止めてはいけない、ライブを止めてはいけない、音楽を止めてはいけない、その気持ちは強くなるばかりです。それは音楽ファン、アーティスト、そして我々のような関係者すべての思いです。来年は、音楽にとって希望の見える年となることを祈りたいと思います」とつづった。

　チケットの払い戻しなど、詳細については2021年1月中旬に、公式サイトなどで発表する。オフィシャルグッズ事前予約・通信販売を申し込んだ人についての対応は「現在検討中」とし、25日に知らせるとした。

　今年は27日に[Alexandros]、King Gnu、Little Glee Monster、29日に奥田民生、back number、山本彩、30日にASIAN KUNG-FU GENERATION、androp、Nulbarich、31日にきゃりーぱみゅぱみゅ、SUPER BEAVER、THE BACK HORN、04 Limited Sazabys、WANDSなど、計177組のアーティストが出演予定だった。