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菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、11・18に初サントリーホール公演 結成15周年迎え

 ジャズミュージシャンの菊地成孔が率いるバンド「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」が、結成15周年を記念し11月18日に初の東京・サントリーホール(大ホール)公演を行なうことが発表された。

 菊地のサックス、ボーカル、コンダクトに加えて、バンドネオンやストリングスなど多種多様なプレイヤーが集う総勢11名編成のバンド。菊地のソロアルバム『南米のエリザベス・テーラー』の世界観をライブで再現するために結成され、世界でも類例のない“超混血系オルケスタ”である。結成15周年を迎えた今年、キャリア史上初となるサントリーホールで、一夜限りの公演が実現する。

 公演に向けコメントを寄せた菊地は「私がこの楽団を結成したのは2005年の事です。私の2枚目のソロアルバム『南米のエリザベス・テーラー』は、今は亡き『エスクァイア日本版』のジャーナリストとして、ブエノスアイレスにアルゼンチンタンゴの取材に行き、世界三大オペラハウスのひとつ『コロン劇場』でジャケット撮影をし、アルバムの着想を得てからパリに移動し、いくつかのトラックをパリで録音してから、東京に戻り、録音、編集を繰り返して制作された、つまりは3大陸をまたいだ混血的な作品でしたが、ステージでアルバムの再現的な演奏をするには、グランハープ、弦楽四重奏団、パーカッション2式、グランドピアノ、ウッドベース、バンドネオンが必要なことから、楽団として恒常的に活動できるなどとは露とも思わず、一度限りのお披露目用、特別編成のオルケスタとして、代官山のリキッドルームというクラブで初演を果たしましたが、幸いなことに御高評を賜り、気がつけば正式な楽団としての活動は15年が経っていました」と回顧。

 また、「世界中が混乱し、特に我が国のGDPが戦後最低にまで堕ちたその時に、クラシック界の殿堂、サントリーホール公演が決定した時には、嬉しいというより、世の混乱ぶりに舞い上がるような興奮を覚えました。混乱の産物とはいえ、サントリーホール様の舞台に立てることを誇りに思い、乱世に感謝を捧げたいと思います」と混淆極まるステージになりそうな予感を漂わせた。

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