アイドルグループ・欅坂46が19日、夏の全国アリーナツアーの追加公演として自身初となる東京ドーム公演を開催し、前日とあわせて10万人を熱狂させた。右ひじ負傷のため8月16日からのツアー出演を見合わせていた(一部出演あり)絶対的センターの平手友梨奈が完全復帰。2017年大みそかの『NHK紅白歌合戦』で歌唱後に過呼吸のような症状で倒れてからは一度も披露してこなかった、ファンの間では“魔曲”とも呼ばれている「不協和音」の封印を1年9ヶ月ぶりに解き、会場は興奮のるつぼと化した。 2016年4月6日のメジャーデビューから3年5ヶ月での東京ドーム公演は、乃木坂46の5年8ヶ月(2017年11月7〜8日)、AKB48の6年半(14年8月18〜20日)を上回るスピード。ファンが胸を高鳴らせるなかでのオープニングは、使われなくなったジェットコースターの破片やいくつもの車が無造作に積まれたメインステージに、白ブラウスとひざ丈スカートの制服衣装に身を包んだ“絶対的センター”平手が1人で登場し、厳かな音楽に乗せた無言芝居風のダンスで幕開け。セット上段に置かれたピアノをポロン…と奏でる音を合図に「Overture」が流れると、5万人のペンライトで織りなす“緑の森”が激しく揺れ、地鳴りのような大歓声が轟いた。