1980年代に人気を博し、92年に電撃解散した男女ツインボーカルバンド「BARBEE BOYS」（バービーボーイズ）の一夜限定復活ライブが、NHK BSプレミアム『The Covers’Fes.2018』（後10：00〜11：29）で30日に放送される。

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　ジャンルや世代を超え、アーティストたちが影響を受けた曲や思い出の曲をカバーする番組『The Covers』が年に一度、東京・NHKホールで開催している『The Covers’Fes.』。今回は番組初の“LEGENDゲスト”として、バービーボーイズが8年ぶりに復活した。

　同バンドは、シングル「目を閉じておいでよ」、アルバム『LISTEN！』（87年）、『Black List』（88年）、『√5』（89年）などのヒットを連発し、92年1月に解散。2009〜10年3月にかけてはデビュー25周年を記念してライブ活動を再開していたが、今回、2010年7月の東京・日本武道館公演以来、8年の沈黙を破って帰ってきた。

　暗転したステージにバービーボーイズが現れると割れんばかりの拍手が沸き起こり、メンバーそれぞれを呼ぶ歓声が飛び交うなか、「目を閉じておいでよ」「女ぎつねon the Run」の2曲を演奏。KONTAと杏子のツインボーカルが絡み合い、いまみちともたか（G）、ENRIQUE（B）、小沼俊明（Dr）の演奏力も健在。ステージサイドで観ていた司会のリリー・フランキーと池田エライザ、出演者の向井秀徳、TOSHI-LOW（OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND）も大興奮し、嵐のような喝采は鳴り止むことなく続いた。

　座りトークも行い、バービーボーイズの大ファンというリリーは「こうやって集まっていただけたのなら、もうバラバラにならなくてもいいんじゃないかと思います」「お客さんの盛り上がりを見ると、近々にライブをやってほしい」と活動継続を熱望。KONTAは「集まれるんだからバラバラでもいいんじゃないという考えもあります」と交わすが、リリーは「何か一つ約束して帰ってもらいたい」と収録時間を気にせず食い下がり、粘り腰で交渉する。

　このほか、司会の池田エライザも名曲カバーに挑戦。「ブルースの女王」青江三奈さんの名曲「恍惚のブルース」を肩出しのドレスで妖艶に歌い上げる。バンドの生演奏をバックに堂々と歌いきった池田に対してリリーは「あなた、30年前に歌ってたら毎日番組に呼ばれたと思いますよ」「まさか22歳が青江三奈さんをチョイスするとは」と絶賛。池田は「私が歌うことで同世代の子たちに歌い継がれていけばいいなと思います」と昭和の名曲をセレクトした理由を明かした。

　ほかに、シシド・カフカ、田島貴男（ORIGINAL LOVE）、Little Glee Monsterが出演。歌唱曲は以下のとおり。

■パフォーマンス曲目（※カバーズゲスト50音順）
▽OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
「人生を語らず」（吉田拓郎）
「白い色は恋人の色」（ベッツィ＆クリス）
▽シシド・カフカ
「六本木心中」（アン・ルイス）
▽田島貴男（ORIGINAL LOVE）
「眠れぬ夜」（オフコース／西城秀樹）
「思い過ごしも恋のうち」（サザンオールスターズ）
▽向井秀徳
「CHE.R.RY」（YUI）
「卒業」（斉藤由貴）
▽Little Glee Monster
「ファイト！」（中島みゆき）
「Progress」（kokua）
▽スペシャル企画：MC 池田エライザが昭和の名曲カバーに挑戦
「恍惚のブルース」（青江三奈）
▽コラボレーション：シシド・カフカ×田島貴男
「接吻」（ORIGINAL LOVE）
▽カバーズゲスト全員によるスペシャルコラボレーション
「満月の夕」（ソウル・フラワー・ユニオン／HEATWAVE）
▽LEGENDゲスト：BARBEE BOYS
「目を閉じておいでよ」（BARBEE BOYS）
「女ぎつねon the Run」（BARBEE BOYS）