日本の女性ロックシンガーのさきがけとなったバンド「カルメン・マキ＆OZ」が、今年30周年を迎えるライブスペース・川崎クラブチッタのアニバーサリーイベント『CLUB CITTA’30th Anniversary 　〜Flying KITTY Party 2018〜』（10月4〜7日）で41年ぶりに再結成を果たすことが15日、わかった。イベント4日目、10月7日の出演を予定している。

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　イベントタイトルの「Flying KITTY Party」は、当時キティ・グループに所属していたアーティストが出演し1980年10月に渋谷公会堂で開催されたフェス、『Flying KITTY Party 1980』に由来。今回もカルメン・マキ＆OZのほかに高中正義、久保田利伸、小椋佳、来生たかおらキティとゆかりの深い面々がチッタの30周年を祝う。

　「時には母のない子のように」などで知られるカルメン・マキがロックへ転向しギタリストの春日博文らとともに結成した「カルメン・マキ＆OZ」。75年にファースト・アルバムをリリースし、米国で録音したセカンド・アルバム『閉ざされた町』を翌76年7月21日にキティ・レコードより発表した。米ハードロックバンド、グランド・ファンク・レイルロードの来日公演でフロント・アクトを務めるなど、当時珍しい女性シンガーのロックバンドとして活躍したが、77年10月18日の新宿厚生年金会館でのライブで惜しまれながら解散した。

　イベント2日目の10月5日には高中正義、久保田利伸の初共演も実現。高中はサディスティック・ミカ・バンドを経てキティ・レコードより76年7月にアルバム『SEYCHELLES』でソロデビュー。一方、久保田は85年にキティ・ミュージックと契約、86年9月にデビューアルバム『SHAKE IT PARADISE』をCBSソニー(現ソニー・ミュージック)よりリリースしているが、両者の在籍時期が重なることはなく、今回ついにステージで相まみえることに。来生たかおもスペシャルゲストとしてステージに参加する。

　高中と久保田は、お互い初共演となったことに「キティの後輩、久保田利伸君との競演は初めて。井上陽水、サンタナ、DREAMS COME TRUEなど、さまざまなアーティストと競演していますが、今回の競演も楽しみです。久保田君の歌に負けない、ギターサウンドをお楽しみに！」（高中）、「海外アーティストと渡り合う高中正義さんの存在は、キティの後輩だった僕に大きな夢をくれました。セクシーな音色もノリも別格です。今回ご一緒できること、同じ事務所に在籍していたおかげですね。 感謝します！」（久保田）と本番に向け気持ちも盛り上がっているようだ。

　そのほか、1日目（10月4日）は小椋が出演しゲストに堀内孝雄を迎える。3日目（10月6日）は「Saturday Night Special」と銘打ち、出演者など詳細は近日発表される。


＜クラブチッタ30周年記念“Flying KITTY Party”特設サイト＞
http://citta30-fkp.com/