9月16日で引退する歌手の安室奈美恵（40）のラストツアー『namie amuro Final Tour 2018 〜Finally〜』は、アジア公演を含め約80万人を動員した。3日、東京ドームで迎えたファイナルには、満員となる5万2000人のファンが駆けつけた。

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　1997年当時の安室のメークは“茶肌・細眉”が特徴的。茶髪にシャギーを入れた髪型に、ブーツやミニスカートを取り入れたスタイルは、当時の10代女子たちの定番ファッションとなり「アムラー」という社会現象を生み出した。

　「アムラー世代、ド真ん中。私の青春です」と話すのは、デビュー当時からの大ファンだという40代女性。当時のファッションを再現し、ツアー会場に駆けつけ「少し恥ずかしいけど、懐かしい気持ちになりますね。今でも変わらないスタイルの安室ちゃんは本当にすごい！」と目を輝かせた。

　中には、ラストツアーでライブ初参戦というファンもいた。30代女性は「今まで機会がなく来られなかった。でも最初で最後なので友達と買い物に行って、きょうの服をそろえました。（アムラーファッションは）10年ぶりくらいになりますね」。友人も「ライブも楽しかったし、最高の思い出になりました」と満面の笑み。

　もちろん毎ツアーに参戦し、その度に“アムラーファッション”で駆けつける猛者も多数いるだろう。しかしラストツアー、それもファイナルとあって「10年ぶり」「大学生以来」に“復活”したアムラーも多く詰めかけたようだ。

　ライブでは、新旧入り混じった全30曲を熱唱した安室。歌姫としてのパフォーマンスはもちろんのこと、全8ポーズの衣装でさまざまな表情をみせるなど、最後までファッションリーダーとしてのスタイルも貫いた。

　終演後の会場付近でファンに話を聞くと、一様に表情は明るかった。引退の寂しさはあるものの「きょうのライブを思い出しながら、これからも安室ちゃんの音楽を聴き続ける」「アムラーは引退しない！」と口々に語ってくれた。