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BiSH、初の横アリ公演で1万2000人熱狂「明日からもぶちかましていく」

 楽器を持たないパンクバンドと称する女性6人組グループ・BiSHが22日、横浜アリーナでワンマンライブ『BiSH“TO THE END”』を開催し、デビュー2年で自身最多となる1万2000人を熱狂させた。

横浜アリーナでワンマンライブ『BiSH“TO THE END”』を開催したBiSH(左から)ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、 セントチヒロ・チッチ 、アユニ・D、リンリン

横浜アリーナでワンマンライブ『BiSH“TO THE END”』を開催したBiSH(左から)ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、 セントチヒロ・チッチ 、アユニ・D、リンリン

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 メンバー紹介のオープニング映像が終わると火薬が爆発し、赤と青の新衣装に身を包んだ6人がステージ下からせり上がりで登場。“清掃員”と呼ばれるファンの雄叫びがこだまするなか、1曲目はあいさつ代わりの代名詞曲「BiSH 〜星が瞬く夜に〜」を投入した。メンバーと一緒に1万2000人が一斉に頭上で両手を瞬かせ、BiSHのライブでは常に最高にド派手な演出となる一体化した振り付けで、会場はいきなり興奮のるつぼと化した。

 2015年3月に結成され、16年5月にメジャーデビューしたBiSHは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dからなる6人組。16年10月に東京・日比谷野外大音楽堂で3000人、昨年7月には千葉・幕張メッセイベントホールで7000人と右肩上がりに動員数を拡大し、デビューから丸2年で横浜アリーナの1万2000席を即日完売させた。

 オープニングから1時間、MCを挟まずに13曲をノンストップでパフォーマンス。自身初となるオリコン週間1位を獲得した最新シングル「PAiNT it BLACK」(3月発売)や代表曲「オーケストラ」などを挟み、6月27日発売の両A面シングル「Life is beautiful」「HiDE the BLUE」の2曲をライブ初歌唱。ボーカル力に定評のあるアイナとチッチを中心に、振り切ったエモーショナルなパフォーマンスで会場は熱気でむせ返った。

 本編唯一のMCタイムは、ハシヤスメが恒例の“箸休め”コントを展開。「横浜アリーナの1万2000人に命の大切さを伝えるためだけに生きてきた命の伝道師」「私に残された時間は3分」と言い張るハシヤスメが大舞台でも心臓の強さを発揮し、冷めた目で見守るメンバーにうざ絡みしながら独壇場。タイマーが止まり、息絶えたところで、モニターに「コント『ハシヤスメ死す』編終了」の文字が映し出され、そのまま「生きててよかったというのなら」で後半戦に突入。人気曲「プロミスザスター」でアイナが唯一無二のハスキーボイスを響かせ、「beautifulさ」ではトゲトゲダンスで観客が一斉に飛び跳ね、会場を揺らした。

 観客がスマートフォンのライトを点灯して声を枯らしたアンコールでは、メンバー一人ひとりが観客に語りかける。

アユニ・D「ここに立てたことやBiSHでいられることで、私の人生は面白くなっています。恩返しにはならないかもしれませんが、皆さんの人生を豊かに面白くさせますので、これからもBiSHについてきてください」

リンリン「ここ横アリは、私の好きな人が記念日とか卒業とか解散とか大事な時に使ってきた場所なんですけど、そんな場所をBiSHとして素通りして…まちがえちゃった…通過点として通れて、すごく光栄なことだなと思います。チッチがメジャーデビューの時に東京ドームでライブしたいって言ったんですけど、それも夢の夢ではなくなってきた気がするんで、もっともっと大きいところでまた会いましょう」

ハシヤスメ・アツコ「BiSH初の1万人規模でのワンマンライブということで、その記念すべき日に会いに来てくれて本当に心からありがとうございます。個人的に横浜アリーナはめっちゃ立ちたかった場所なんですよ。なのでめっちゃめっちゃうれしいです。私はやりたいこと、立ちたい場所いっぱいあるんですよ。そこに立つまでまだ死ねない。BiSHでいたら夢の夢じゃなくなったなって、今リンリンが言ったように思いました。なのでこれからもBiSHと一緒に成長して、大きな場所を目指していけたらいいなと思います」

モモコグミカンパニー「きょうはこんな1万2000人の清掃員と同じ空気が吸えて、今BiSHはパワーを持ってると思います。ありがとうございます。でも、まだまだBiSHはこれからが力の見せどころだと思います。皆さんを全員打ち負かすくらい、もっと強くなっていくのでまだ見ていてください。お願いします」

アイナ・ジ・エンド「みなさん、楽しい一日でしたか? 聴きたい曲聴けましたか? こんなに多くの人が一緒に振り付けを踊ってくれたり、口ずさんでくれたりするって正直思ってませんでした。もっと精進しようと思います。これからもよろしくお願いします」

セントチヒロ・チッチ「BiSHが始まってから、私、いつも一人じゃなかった。メンバーやこうしてライブに来てくれるみんながいるから、どんなところでも自信を持ってBiSHをやれてます。大好きな人が増えいくこの人生がすごく楽しいです。このワンマンは『TO THE END』なんて名前が付いてるけど、私たちはここが終わりではなくて、ここからがBiSHだと思っています」

 最後にチッチが「明日からもぶちかましていくんで、よろしく!」と叫び、「もう1曲歌って帰ります。ここにいるすべての人に愛を込めて」と紹介すると「ALL YOU NEED is LOVE」で締めくくり。チッチがマイクを通さずに「ウィーアー」と叫ぶと、ファンが「BiSH!」と呼応し、自身最大のライブに幕を下ろした。

 なお、ライブ中には、10月10日からホールツアー『BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR』をスタートさせることをメンバーが発表。さらに終演後には「緊急告知」として、5月26日に岩手・宮古のKLUB COUNTER ACTION MIYAKOで“打ち上げ的”なライブ『“TO THE END,THE END”』を行うことがモニターに映し出された。

■『BiSH“TO THE END”』セットリスト
01. BiSH 〜星が瞬く夜に〜
02. ヒーローワナビー
03. PAiNT it BLACK
04. HiDE the BLUE
05. SCHOOL YARD
06. 社会のルール
07. オーケストラ
08. Life is beautiful
09. GiANT KiLLERS
10. MONSTERS
11. OTNK
12. My landscape
13. SMACK baby SMACK
14. 生きててよかったというのなら
15. JAM
16. ウォント
17. ファーストキッチンライフ
18. スパーク
19. プロミスザスター
20. DA DANCE
21. beautifulさ
【アンコール】
22. ALL YOU NEED is LOVE

■“TO THE END,THE END”
5月26日(土):岩手・KLUB COUNTER ACTION MIYAKO

■秋ホールツアー『BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR』
10月10日(水):東京・中野サンプラザ
10月20日(土):宮城・仙台銀行ホール イズミティ21
10月27日(土):香川・レクザムホール
10月29日(月):大阪・オリックス劇場
11月6日(火):神奈川・神奈川県民ホール
11月11日(日):北海道・わくわくホリデーホール
11月15日(木):東京・昭和女子大学 人見記念講堂
11月21日(水):東京・オリンパスホール八王子
11月23日(金・祝):福岡・福岡市民会館
11月25日(日):京都・ロームシアター京都

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