音楽プロダクション・WACK(ワック)所属のガールズグループ・BiSHとEMPiREがそれぞれ、最新4/9付フィジカルシングル、デジタルアルバムランキングで首位を獲得した(BiSHの最新シング ル「PAiNT it BLACK」は初週売上 3.9 万枚、EMPiRE の 1st アルバム『THE EMPiRE STRiKES START!!』は 0.9 万ダウンロードを記録)。 ヒットのカギを握るのは、同プロダクションを率いる渡辺淳之介氏だ。同氏の強みは、施策を打つ際の“フルスイング”にある。
WACK所属アーティストとしては、アイドルグループ・BiSが過激なパフォーマンスで、インディーズシーンで次々と“問題”を巻き起こし、さらにBiS(第1期)の解散を受けて誕生したBiSHは「楽器を持たないパンクバンド」を標ぼうし、16年にメジャーシーンへ登場。個性溢れるパフォーマンスで着実にファン層を広げている。また、EMPiREの今作はフィジカルアルバムをカセットテープでリリースすることも話題となっていた。
今回の同時首位獲得など、昨今のWACKの好調には全アーティストを手がける渡辺淳之介氏の手腕が大きい。
渡辺氏は、週刊エンタテインメントビジネス雑誌『コンフィデンス』4/9号でのインタビューでEMPiREのデビュー時の施策を振り返り、「ユーザーというのは、ある程度の担保がないと動いてくれません。だけど『WACKならダサいことはしないだろう』といったような安心感があると青田買いに走りたくなるんだと思います。そういう意味では、WACK への期待値がこれまで以上に高まっているのを感じた」と手ごたえを語っている。
EMPiREではフィジカルをカセットテープにしたこともそうだが、デビュー前、歌声もパフォーマンスも未公開の状態で、入会金3万円でファンクラブ会員を募るなど、渡辺氏の強みは、施策を仕掛ける際の“フルスイング”にある。
「3万円という価格設定は『ファンに選民意識を植えつける』というある種の実験的な試み。高額だからこそ、その人たちにとってEMPiREが大切なものになる」(渡辺氏)
こんなコメントからも同氏の手腕が垣間見られるだろう。当週、見事に2アーティストを首位に送り込んだ渡辺氏の次の一手が注目される。
(『コンフィデンス』4月9日号掲載)
WACK所属アーティストとしては、アイドルグループ・BiSが過激なパフォーマンスで、インディーズシーンで次々と“問題”を巻き起こし、さらにBiS(第1期)の解散を受けて誕生したBiSHは「楽器を持たないパンクバンド」を標ぼうし、16年にメジャーシーンへ登場。個性溢れるパフォーマンスで着実にファン層を広げている。また、EMPiREの今作はフィジカルアルバムをカセットテープでリリースすることも話題となっていた。
今回の同時首位獲得など、昨今のWACKの好調には全アーティストを手がける渡辺淳之介氏の手腕が大きい。
渡辺氏は、週刊エンタテインメントビジネス雑誌『コンフィデンス』4/9号でのインタビューでEMPiREのデビュー時の施策を振り返り、「ユーザーというのは、ある程度の担保がないと動いてくれません。だけど『WACKならダサいことはしないだろう』といったような安心感があると青田買いに走りたくなるんだと思います。そういう意味では、WACK への期待値がこれまで以上に高まっているのを感じた」と手ごたえを語っている。
EMPiREではフィジカルをカセットテープにしたこともそうだが、デビュー前、歌声もパフォーマンスも未公開の状態で、入会金3万円でファンクラブ会員を募るなど、渡辺氏の強みは、施策を仕掛ける際の“フルスイング”にある。
「3万円という価格設定は『ファンに選民意識を植えつける』というある種の実験的な試み。高額だからこそ、その人たちにとってEMPiREが大切なものになる」(渡辺氏)
こんなコメントからも同氏の手腕が垣間見られるだろう。当週、見事に2アーティストを首位に送り込んだ渡辺氏の次の一手が注目される。
(『コンフィデンス』4月9日号掲載)
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2018/04/05