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シェネル、洋邦の垣根を超えた歌姫の底力

 今年デビュー10周年を迎えたシェネル。海外アーティストだが、日本語詞の歌も歌うなど洋楽と邦楽の垣根を超えた活動を行っており、日本のミュージックシーンにおける確固たるポジションを確立している。アニバーサリーイヤーを締め括るべく、11月に4年ぶりの来日ツアーを開催し、12月6日にはベストアルバム『10th Anniversary ALL TIME BEST』をリリースする。

12月6日発売のオールタイムベストアルバム『10th Anniversary ALL TIME BEST』

12月6日発売のオールタイムベストアルバム『10th Anniversary ALL TIME BEST』

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■ドラマ『リバース』の主題歌「Destiny」で新たな魅力を発揮

 11年にTEE のヒット作を英語詞でカヴァーした 「ベイビー・アイラブユー」が配信でヒット。同作を含むカヴァー・アルバム『ラブ・ソングス』(累積売上35.5万枚)がロングセールスし、翌12年の映画興収1位作『BRAVE HEARTS 海猿』主題歌となった「ビリーヴ」収録したアルバム『ビリーヴ』(累積売上27.6万枚)も大ヒット。その後も、結婚式で人気の「Happiness」がスマッシュヒットするなど、ラブソングの歌姫として人気を獲得してきた。ところが、今年6月に2年半ぶりに発表した、ドラマ『リバース』の主題歌「Destiny」では、スリリングなストリングスのアレンジが際立つ楽曲を歌って、新たな魅力を発揮しており、ドラマの緊迫感を増幅させると視聴者の大きな反響を得た。

 シェネルと聞いてピンと来ない人でも、ひとたびその歌声や楽曲を耳にすれば、映画やドラマのシーンが想起され、そのときの感動が蘇ってくるようだ。このほど、シェネルに関する調査を行ったところ、最も好きな楽曲として上位に並んだのは、前出の最新ヒット作「Destiny」をはじめ、「ビリーヴ」「Happiness」など、ドラマや映画の主題歌となった楽曲であった。

 その理由として、「この歌を聴くと切なくなる。この歌でなければ違った印象のドラマだったろう」(Destiny/40代/女性/山口県)、「今でも聴くと映画を思い出して涙が出そうになる」(ビリーヴ/30代/女性/東京都)、「ドラマの始まりにこの曲を聴いていつもワクワクしていた」(Happiness/20代/女性/大阪府)など、タイアップしたドラマや映画、CMの映像と楽曲のマッチ感によって、「作品がいっそう引き立った」「楽曲を聴いてそのシーンが蘇る」というコメントが多数を占めた。 また、シェネルの歌うラブソングは、結婚式でもよく使用されており、「友達の結婚式で使われていて泣いた」(ベイビー・アイラブユー/20代/女性/埼玉県)など、ドラマチックなシーンで使用されて思わず感情が揺さぶられたというエピソードも見受けられた。

■一聴して映像シーンが鮮やかに蘇る圧倒的な表現力

 楽曲を聴いて、一瞬にして歌の世界に引き込まれてしまうのは、圧倒的な歌唱力があればこそだ。シェネルの場合、エネルギッシュで伸びやかな高音に注目が集まりがちだが、包み込むような温かみのある低音の響きも魅力的で、エモーショナルなバラードからアッパーな楽曲までを歌いこなす。それはファンも十分に認めるところで、シェネルの魅力について尋ねたところ、全世代を通して回答が多かったのは。やはり「歌唱力」と「声質」だった。

「バラードも力強い曲もマルチに対応できる素敵な歌声」(20代/女性/東京都)、「どこまで日本語が分かるのか知らないが、歌詞の意味を理解して心を込めて歌う姿勢や歌い方も魅力的」(30代/女性/東京都)、「力強いのに極め細やかな歌声。パワフルだけでなく繊細な部分もある」(40代/女性/三重県)、「駆け上がるような高音ボーカルが一度聴いただけで耳について離れない」(40代/男性/大阪府)

 シェネルは現在も米・ロサンゼルス在住で、日本語も勉強中ではあるということだが、決して堪能というわけではない。それでも彼女が歌う日本語の楽曲が人々の心に響くのは、日本語の発声の美しさ、つまり歌詞の理解力や表現力の高さの証左と言えよう。単に歌が上手いだけでなく、歌詞をしっかりリスナーに伝えることができる表現力の高さも、シェネルの大きな魅力の1つであるようだ。

 また、「歌唱力」「声質」に次いで多かったのは「ヴィジュアル」だった。インドとオランダ系スリランカ民族のハーフの母親と、中国&インドネシアのハーフである父親との間に生まれた彼女のエキゾチック雰囲気を放つ容姿は、男性に限らず女性にも人気で、「セクシーでかっこいいルックスが素敵」(20代/女性/東京都)と、男性が「可愛い」「華やか」と評する声が多かったのに対して、女性は「かっこいい」「美しい」「自然体」と評する声が目立ち、憧れの対象として見ている様子もうかがえた。

 このほか、40〜50代では他の世代では見られなかった、歌手としての「姿勢」を魅力に挙げるコメントも目についた。メディア露出は決して多いほうではないが、出演した際の印象がファンの記憶に強く残っていることから、今後の日本における展開次第で、さらなる飛躍も見込めそうなアンケート結果となった。

調査対象:全国男女、10〜50代 
サンプル数: シェネルファン n=853
調査期間:2017年9月19日(火)〜 9月26日(火)
調査手法:インターネット調査
調査期間:オリコン・モニターリサーチ

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