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ももクロ・有安杏果「普通の生活を送ることが大事だった」、学生と芸能の両立で得たものは?

 人気アイドル・ももいろクローバーZの一員として活躍する有安杏果。今年春まで日本大学芸術学部に通い、グループはもちろん、ソロのアーティストとしての活動も行ってきた。ライブやアルバム制作に追われながらも、“三足のわらじ”を履いた理由とは? ももクロへの思い、扁桃腺手術で歌えなかった時期の心境も語った。

◆普段、アイドルとしてはできないことをやりたい

――ももいろクローバーZでは、メンバーのソロ活動が増えていますね。
【有安杏果】去年、私が初めてソロライブを横浜アリーナでやったとき、メンバーが全員観にきてくれて。その後私も、あーりん(佐々木彩夏)の公演を観に行きました。いろいろなあーりんを見せてくれる演出で、エンタテインメントとして素晴らしいライブでしたね。『ももたまい婚』(百田夏菜子玉井詩織のユニットのライブ)はDVDで観て、昔のももクロのイベントを思い出すようなあたたかい感じだなと。(高城)れにのライブはMCも含めて背伸びをしない等身大。観ていて心地良かったです。

――百田さんが女優として出演したNHK朝ドラ『べっぴんさん』も観てました?
【有安杏果】早起きが苦手なので(笑)、溜め録りをしてオフの日にまとめて観ていました。ももクロのときとは違う夏菜子でしたね。

――有安さんのソロは歌唱力を生かし、作詞・作曲も手掛けていて。1stアルバム『ココロノオト』も音楽性の高い作品になりました。
【有安杏果】メンバーがそれぞれ自分にしかできないことをしていて、「私も私にしかできないものをやりたい」と思って挑戦はしました。せっかく1人でやらせていただくのだから、普段アイドルとしてはできないことをやりたいです。1人の人間として思っていることを裸のまま言葉にして、曲やライブにできたら。

◆大学に行かなかったら365日が仕事だった

――レコーディングや映像にもこだわったソロと、グループ活動を並行して行いましたが?
【有安杏果】今年3月まで学生でもあったので、大学、ももクロ、ソロという両立がとにかく大変でした。グループの仕事が終わった後でレコーディングや打ち合わせに行ったり、家に帰ってきて夜中に曲を作ったり。基本、休みの日はソロのことをやっていました。でも、自分のやりたいことをやらせてもらっているので、苦にはなりません。逆に、すごくありがたいです。

――そんななかで、日本大学芸術学部を4年で卒業。
【有安杏果】それも自分で決めたこと。「朝、早いな」と思いながら電車やバスに乗り、同い年の子たちと授業を受けて、ときには学食でごはん。そういう普通の生活を送ることが、私にとって大事でした。今までの人生では、修学旅行も一度も行けなかったから。大学に行かなかったら365日お仕事だったと思います。「同年代の子たちはこんなことで悩んでいるんだ」「こんな恋愛をしているんだ」ということも知って、そういう生活のなかで生まれた曲がほとんどなんです。

◆声を出せなかった分、ノートに“歌いたい”思いを書いた

――自作詞は“あの夢はかなわない”とか“毎日嫌なことたくさんあるけど”といったところから入って、“でも頑張る”みたいな内容が多いですよね。「何かあった?」と勘繰ってしまいます(笑)。
【有安杏果】タイトルの『ココロノオト』は“心ノート”にも掛けてあって、もともと自分の言葉を書き溜めていたノートがあるんです。そのノートから抜粋して詞を書いたりもしていて。1曲目の「心の旋律」は中高生の頃に書いた言葉。私、ノドを壊したことがあったんですけど…。

――ライブにダンスだけで参加していた時期がありましたね。
【有安杏果】声を出せなかった分、ノートには“歌いたい 歌いたい”とかたくさん思いを書いていて、それを1曲にしたのが「心の旋律」です。でも、辛いことは今年に入って作った「色えんぴつ」や「ヒカリの声」でも書いているから、その頃だけ思っていたわけではないですね。楽しいことがあれば辛いこともあるし、イヤなことがあってもいつかは楽しいことある。いつもそう思っています。

――今後はももクロとソロ活動はどんなバランスでやろうと?
【有安杏果】ももクロをやっているから、今度ソロで日本武道館にも立たせてもらえるので、やっぱりグループの活動を第一にします。でも、武道館でもその前の仙台(サンプラザホール)でも、私からみんなに届けたいことはあります。「小さな勇気」を(熊本地震と東日本大震災のチャリティソングとして)作ったときから仙台には行きたいと思っていたので、1年越しで歌いに行けるのが嬉しくて。武道館ではソロ活動を始めてからの総決算をみんなに届けたいから、またいろいろ詰め込むと思います。何か幸せすぎて、逆に「この先はどん底かも」って怖くなりますけど(笑)、今の環境にすごく感謝しています。
(文:斉藤貴志)



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