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BEGINライブで作詞家87人誕生!? 観客の作品に「うまい!」連発

 沖縄出身バンド・BEGINが5日、東京・昭和女子大学 人見記念講堂で全国20ヶ所のホールを回るツアー『BEGIN コンサート 2016-2017』の18公演目を開催した。デビュー当初、東急田園都市線沿線に住んでいたというメンバーは、三軒茶屋でのコンサートを喜び、約3時間にわたって新旧ヒット曲「恋しくて」「海の声」など全17曲を披露。満員の観客2000人を魅了した。

全国ホールツアーの東京公演を開催したBEGIN Photo by 浜野カズシ

全国ホールツアーの東京公演を開催したBEGIN Photo by 浜野カズシ

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 コンサートは2部構成で行われ、第1部の進行は、島袋優(ギター)か上地等(ピアノ)のどちらかがやりたいと熱望し、2人がじゃんけん。勝利した島袋は「大役を担わせていただきます。きょうは皆さん、歌ったり踊ったり、自由に楽しんで行きましょう!」と呼びかけると「それではみんなで新しい道を歩いて行きたいと思います」と紹介し「国道508号線」を披露した。

 第1部の目玉曲「いちゃりば結」では、会場のロビーで観客から募集した歌詞の中から優れた作品をメンバーが歌いながら紹介。「いちゃりば結」とは「一見関係がないような2つの物事は似てるね、一緒だよ」という意味で、各会場でなぞかけ形式の歌詞を募集している。

 この日は観客のうち87人が会場ロビーに設置された用紙に歌詞を書いて応募。メンバーは厳選のうえで

「♪葛飾区亀有と〜 低燃費のハイブリッドカーは〜 両さん/量産で大人気〜」
「♪人見記念講堂と〜 懐メロの名曲は〜 昭和の中にある〜」
「♪私の風邪と〜 BEGINさんのコンサートは〜 咳/席がとれないでしょう」

 と歌い、「うまい!」を連発した。ボーカルの比嘉栄昇は「きょう87名の方が応募してくださってね、87名の作詞家が生まれたわけですよ。作詞家デビューおめでとうございます」と拍手を送ると「自分の持ち歌ですからね、ぜひ宴会などで披露していただければと思います」と呼びかけていた。

 休憩を挟んだ第2部では、観客が歌って踊れる「マルシャ・ショーラメドレー」を演奏。比嘉は「皆さんがメインの踊り手となって、僕たちが皆様のバックバンドになるわけです。3000歩分の消費カロリーがコンサートのおまけでついてくる!」と笑わせた。観客は総立ちとなり、BEGINがブラジル伝統音楽「マルシャ」の曲調にアレンジし、演奏する「上を向いて歩こう」「また逢う日まで」「およげ!たいやきくん」といった名曲に合わせてノリノリで体を揺らし、場内はお祭り状態となった。

 20分以上に及ぶメドレーを終え、比嘉は「すごいと思います、熱量が」と興奮したが、すぐさま「皆さん、ちょっと休憩していただいて。バックバンドが歌いますので」と観客を座らせ「三線の花」の演奏を始めた。観客が手拍子すると、比嘉は演奏をストップさせ「拍手とかいらないからね。本当に休んでくださいよ。皆さんの毛細血管に悪いからね」とクギをさし、踊る時は踊る、休むときは休むメリハリを徹底して笑いが起こった。

 アンコールでは、観客に写真撮影を許可。比嘉は「思い出を心の中に残そうというのは時代遅れです。そんなことは無理です。思い出はデータに残すんですよ!」と力説すると、「自分越しのBEGINは今しか撮れないわけですよ。自分がドンとメインで写ってる後ろに俺らがいるという思い出の写真を撮ってください」とポイントを指南。終始観客目線に立った参加型ライブとなり、客席から「どうもありがとう!」の声が飛ぶと、比嘉は「こちらこそ!」と返し、最後はいつまでも拍手が鳴り止まなかった。

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  • 全国ホールツアーの東京公演を開催したBEGIN Photo by 浜野カズシ
  • 全17曲を熱演 Photo by 浜野カズシ
  • 2000人の観客が歌って踊った Photo by 浜野カズシ
  • 2000人の観客が歌って踊った『BEGIN コンサート 2016-2017』東京公演 Photo by 浜野カズシ

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