4月8日の自身の誕生日にAKB48を巣立つ高橋みなみの卒業コンサートが27日、横浜スタジアムで行われた。終演後、高橋は報道陣の取材に応じ、コンサートを振り返って「ただ楽しくて」と充実な表情を浮かべたが、改めて「AKB48とは？」と聞かれると涙を流し、大好きなグループへの思いを語った。下記、囲み取材での主な一問一答。

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――コンサートを終えて
【高橋】終わっちゃったんだなというのが今の素直な気持ち。あっという間だった。アンコールまでは、ただ楽しくて、この一瞬一瞬を大事にしなくてはと思っていたら、終わってしまった。

――スピーチでしゃべる内容は考えていたのか
【高橋】何をしゃべるか期待されているとひしひしと感じていました。去年からずっと考えていましたが、浮かばなくて。10年を表す言葉は感謝しかない。「ありがとう」の5文字しか書けなくて。そう思っていたら前日に、あの場所に立ってしゃべっている夢をみた。起きて、全部メモって今日はそれを全部しゃべりました。

――前田敦子、大島優子などかつての仲間が大勢駆けつけた
【高橋】コンサートは「二度と見られない画を」がテーマだった。卒業生に申し訳ない気持ちがあったが「残るメンバーに背中を見せてあげてほしい」とお願いした。卒業生も楽しそうにしてくれて、現メンバーも何か感じ取ってくれたと思う。

――セットリストのこだわりは
【高橋】変に寄り道しない、ストレートなセットリストだったと思います。私がAKBとしてやってきた曲を姉妹グループと皆に踊ってもらった。自分らしい曲、歌いたい曲がたくさんあったので、今回はその曲を並べた。全部AKBの曲にしました。

――秋元先生と何を話したか
【高橋】コンサート前にお会いして、「頑張れよ」と言われて号泣してしまった。「早い早い」って言われたけど、終わった後は「すごくよかったよ」と。10年、AKBの楽曲しかり、プロデュースをし続けてくださった労力、本当に大変だと思うんですよ。ここからの秋元さんの人生をもう少し楽にさせてあげたい。秋元さんの荷を少しでも持ってあげられたらいい。

――10年間やりきったか
【高橋】はい。前田（敦子）が卒業した時から10年（で卒業する）と決めていた。おととしの末に発表しましたけど、ここまで延ばすとは。まさかこの寒い時期に野外でコンサートするなんて。しかも前日まで降水確率が60％で、（14年の）国立（競技場でのコンサート中止）の再来だとざわざわしたが、晴れて素晴らしい形で終わって、いま幸せです。

――コンサートの終盤、メンバーにどんな言葉をかけたか
【高橋】最後に声をかけるメンバーは自分で選んだ。未来をつないでいく子だったり、もがいている子だったり、あの場所で伝えることによって変わる子もきっといたと思う。どうしても「誰も自分を見てくれない」という気持ちが先行しがちですが、「見てくれる人は必ずいるよ」と伝えました。本当は全員に伝えたかったですけどね。

――コンサートは思ったより泣いたか
【高橋】思ったより泣いていないです。もっと感極まるのかなと思ったけど、楽しい気持ちのほうが前のめりだった。「やばい」と思ったのは2回だけ。もっとボロボロになるかと思いました。

――卒業したら恋愛解禁となる
【高橋】このドレスを自分の結婚式で着たい。となると、ミニ丈なので30歳までにはすてきな殿方を見つけたい。25歳って四捨五入したら30歳なので、結構焦っています。スピード婚ですか？　いや、何人かと付き合いたい（笑）。自分の人生を豊かにしてくれる方、大募集です。

――アイドルとはどんなものか
【高橋】アイドルは期限があるからこそ輝くもの。やっぱり時間は止められない。私も14歳で入って、（4月8日で）25歳です。いつまでもみんなとアイドルでいられるわけがないと、はかなさを感じた。

――改めて、AKB48はどんなものか
【高橋】難しいな…。（涙を流しながら）このグループがなかったら、私はここにいない。いまだに何でAKBに合格したのか、わかりません。でも本当にやってきてよかった。悔いはありません。今、メンバーは若くて悩む姿を見ると、自分もそんなことあったと思う。でも、前を向いて歩き続けてほしい。

――「努力は必ず報われる」は、卒業しても自分のテーマか
【高橋】一生のテーマだと思います。背負っていかないといけないことだと思う。