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OK Go新作は史上初の“無重力”MV ロシア宇宙開発組織が全面協力

 アイデアあふれるミュージックビデオ(MV)で注目を集める米4人組バンド・OK Go(オーケー・ゴー)が、史上初の無重力空間で撮影された新作MVを完成させ、日本時間11日、自身のFacebookで世界同時公開した。

OK Goが史上初の無重力MVを公開

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 千葉で撮影され、ドローンを駆使した“史上最大のワンカット(カメラを止めずに撮影)”映像、Perfumeが出演したことでも話題となった前作「アイ・ウォント・レット・ユー・ダウン」から1年4ヶ月。新作「アップサイド・ダウン&インサイド・アウト」のMVは、ロシアの宇宙開発組織ロスコスモス、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター、ロシア国内最大の航空会社S7(エス・セヴン)航空の全面協力を得て制作された。

 ロスコスモスから提供された宇宙飛行士訓練用の特別機が空中で放物線を描いて飛行する際、機内に発生する無重力状態を利用し、これまでに見たこと映像作品を生み出すことに成功。もちろん、これまでのOK GoのMVに共通する「ワンカメラ、ワンカット」は無重力空間でも貫かれている。

 1度の無重力飛行で生じる無重力空間はわずか27秒。1度のフライトの間に無重力飛行を何度も繰り返し、8回連続してカメラを回すことで8回×27秒=トータル216秒(3分36秒)の無重力状態を発生させ、その時間内に撮影された映像を切れ間なくつなげて1曲分のMVを完成させた。

 今作でも監督を務めたメンバーのダミアン・クラッシュ(Vo/G)は“無重力MV”のアイデアが生まれたきっかけについて「民間企業による商業宇宙旅行が話題になりだしたのが10年くらい前。当時ヴァージン・ギャラクティック社やスペースX社が進めている計画を聞いたとき、人類が宇宙空間でアートを制作するようになる日もそう遠くないんだなって僕には思えたんだ」と振り返る。

 10年前といえば、ズラリと並んだトレッドミル(ランニングマシン)を利用し、自らダンスの振付もした「ヒア・イット・ゴーズ・アゲイン」のMVが話題になり、グラミー賞の「ベスト・ショートフォーム・ミュージックビデオ」を受賞したころ。最先端のテクノロジーを取り込みながら、長年温めてきた構想を形にした。

 同MVは、公開から7時間で再生回数780万回を突破している。

■「アップサイド・ダウン&インサイド・アウト」MV
https://www.facebook.com/okgo/videos/10153210535420683/

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