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宮沢和史、完全燃焼「次の夢が始まる」 2度の終演アナウンスも拍手やまず…

 今春で歌手活動を休止するTHE BOOMのボーカル・宮沢和史が31日、東京・Zepp DiverCityで『宮沢和史コンサートツアー2016 MUSICK』のファイナルを迎えた。春をメドに表舞台での歌唱活動休業を発表している宮沢は26年間の集大成として、3時間以上にわたって全23曲を熱演し完全燃焼。2度の終演アナウンスが流れても観客の拍手は鳴り止まなかった。

歌手活動休止前最後のツアーファイナルで完全燃焼した宮沢和史(写真:ほりた よしか)

歌手活動休止前最後のツアーファイナルで完全燃焼した宮沢和史(写真:ほりた よしか)

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 日本、キューバ、アルゼンチン、ブラジルなど世界各地で出会った音楽家たちと2006年に結成したバンドGANGA ZUMBAとともに、全国7都市を回ったツアーの最終公演。フロアを埋め尽くした約3000人のファンの地鳴りのような歓声のなか登場した宮沢は、1曲目の「シンカヌチャー」から立て続けに4曲を演奏すると「いよいよこの日が来てしまいました。きょうは自分が持っているものすべてをお渡ししたい」と感慨深げに宣言した。

 本ツアーは、原宿ホコ天(歩行者天国)での路上ライブが原点の宮沢の意向で全公演オールスタンディングで行われ、ファンも一緒にジャンプし、手を振り、歓声を上げる。宮沢も呼応するようにエネルギッシュに動き回り、デビュー当時を思わせるスカナンバー、ブラジル音楽を取り入れたロック、沖縄民謡から着想を得た曲など、これまでのキャリアの集大成を惜しみなく披露した。

 歌手活動を休止する理由について「退路を断って新しい夢に向かっていきたい」「これから次の夢が始まる」と説明。具体的に活動内容は明らかにしなかったが、「マイクを置いても音楽を作ることはやめない」「これからは皆さんと同じ目線で音楽に触れていこうと思う」と、形は変わっても音楽に関わることを明言した。

 アンコールで20分以上にわたって丁寧にバンドメンバーを紹介した宮沢は「お互い一生懸命生きていれば、またどこかで会える」と呼びかけ、ラストナンバーは「遠い町で」。片耳のイヤーモニターを外すと、言葉をかみしめるように歌い上げた。

 黒のハットを胸に抱え、深々と一礼した宮沢がステージを去ると、客電がついて公演終了のアナウンスが流れ始めたが、余韻に酔いしれたファンは帰ろうとせず、万雷の拍手が続く。二度目の終演のアナウンスが流れても惜別の拍手はやまず、宮沢が再登場。満面の笑みで投げキッスやガッツポーズを見せ、何度も手を振ると、マイクを通さずに「ありがとう」と口を動かし、右手のこぶしを突き上げてステージを後にした。

 この模様は4月3日にWOWOWで放送される。

■宮沢和史 LIVE TOUR 2016『MUSICK』
01. シンカヌチャー
02. E TUDO TAO MENOR
03. BRASILEIRO EM TOQUIO
04. ILUSAO DE ETICA
05. あの海へ帰りたい
06. SPIRITEK
07. 世界でいちばん美しい島
08. さがり花
09. Perfect Love
10. Primeira Saudade
11. ハリクマヤク
12. ちむぐり唄者
13. The Drumming
14. 楽園
15. Bridge
16. SAMBA CAOS
17. Mambolero
18. WONDERFUL WORLD
19. 形
【アンコール】
20. 抜殻
21. HABATAKE!
22. DISCOTIQUE
23. 遠い町で

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