AKB48の川栄李奈（20）の卒業公演が4日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われ、2010年11月13日の劇場公演デビューから4年8ヶ月の活動に幕を下ろした。川栄らしく終始笑顔をみせ「皆さんがいるから私も頑張れます。前を向いて頑張ります。応援ありがとうございます」と一礼。ファンへのあいさつを終えると入山杏奈（19）は長らく川栄と抱擁し、2人で言葉を交わした。

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　3月の「春の人事異動」で電撃卒業発表してから131日。最初のMCから島崎遥香が涙で言葉を詰まらせて客席に背中を向けて肩を震わせるなか、歩み寄った川栄は「ぱる（島崎）さん、泣かないで」と笑顔を見せ、終始明るく振る舞った。

　尽きない思い出話をはさみながら、所属していた高橋チームAのメンバーと最後の公演を終えたのち、13年4月に放送されたフジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ！』の期末テスト企画でメンバー最下位となり、おバカキャラでブレイクするきっかけとなった「ハステとワステ」を11期生の3人がセーラー服姿で披露。操り人形のハステ役は小嶋菜月、ワステ役はこの曲から合流した名取稚菜が務め、しっかりと真っ赤なほっぺたと鼻水のメイクも再現して川栄を笑わせた。

　川栄と仲が良かった横山由依は「お仕事があって卒業公演に行けないから」とビデオメッセージを寄せたが、川栄が「私がすごく好きな曲です」と紹介したラスト曲「君が教えてくれた」を歌唱中、横山をはじめ、高橋朱里、大島涼花、田野優花、伊豆田莉奈がステージ後方の扉からサプライズで合流。川栄は大粒の涙をぬぐった。

　「なんでいるのー？」と川栄が泣き笑いすると、朱里は「実は横山さん、きょう休みだからね」と暴露。この日、本人は図らずも「ハステとワステ」のワステ風の三つ編みをしてきたたかみなに合わせ、横山がハステの髪型をしたことに気づいた川栄はアッハッハーと豪快に声を上げて笑った。

　川栄は最後に、エイベックス・ヴァンガードに移籍することをファンに報告。卒業後の初仕事として、舞台『AZUMI 幕末編』（9月11日〜24日、東京・新国立劇場 中劇場）の主演を務めることが決まっていることから、ファンは『AZUMI観に行くよー！　チケット買ったよー！』と声援を贈り、「りっちゃんありがとう」コールが飛び交った。