世界的な盛り上がりをみせるEDM。昨年9月に世界最大級のイベント『ULTRA MUSIC FESTIVAL』が初上陸したことで、日本でも本格的なEDMブームの到来とも言われた。近年、J-POPアーティストやアイドルのレパートリーにもEDMサウンドを取り入れた楽曲が多く、若い世代に脈々とEDM文化が浸透しつつある。
◆ライフスタイルに密着しながら、SNSの普及で広まった『ULTRA』
『ULTRA MUSIC FESTIVAL』は、98年から米・マイアミで毎年開催され、日本のほかスペイン、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、韓国など、8ヶ国でも行われている。ひと晩で数十万ドルを稼ぐトップクラスのDJ陣が出演し、マドンナやパリス・ヒルトンといった著名人も自らチケット購入し、参加したことで話題となった。日本ではエイベックス・ライヴ・クリエイティヴが主催し、東京・お台場に約5ヘクタールもの特設会場を設置。日本初の都市型巨大ダンスフェスとして開催された昨年は、2日間で4万2000人を動員。今年は9月19日、20日、21日の3日間に規模を拡大し、9万人の動員を予定している。
『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターを務める小橋賢児氏は、開催からわずか2年でこれほどまでのビックフェスに成長した理由のひとつとして、SNSでの普及をあげる。「数年前までは、エレクトリックダンスミュージックなどのクラブ音楽に対して、アンダーグラウンドなイメージを持っていた人も、SNSを介してイベントをリアルに体感できるようになり、コアでネガティブなイメージが払拭されたと思います。特に今は、サイト上で個人がチャンネルを持ち、そこで簡単にプレゼンすることができます。映像と一緒に、『このフェス行ってきたよ』『このフェス行きたい』とひと言添えれば、『いいね!行こう!』と賛同する人たちが世界中からやってくる」(小橋氏)。実際に日本で開催された際には、世界中の『ULTRA』ファンが来日し、お台場エリアの商業施設や宿泊施設など、約78億円の経済波及効果があったとも言われる(観光庁「MICE経済波及効果測定モデル」使用)。そして今年は、3日間で約98億円とも予測される。
さらに小橋氏は「『ULTRA MUSIC FESTIVAL』は、SNSからはじまったフェスだとも言われていて。誰を誘って、どんな洋服を着て行こうかとライフスタイルに密着しながら、それぞれが当日を迎える。ただの傍観者やお客さんではなく、みんなで一緒に作ってきたような感覚になります」。こうしたファッションやライフスタイルといったカルチャーが楽しめるのもフェスの魅力。
◆三代目JSBの楽曲ヒットなど、J-POPシーンに根付くEDMサウンド
近年のEDMは、フォークロックとEDMを融合させたアヴィーチー、ブロステップを浸透させたスクリレックスなど、音の幅も広がりをみせている。また、デヴィット・ゲッタやカルヴィン・ハリスらが、NE-YO(ニーヨ)やリアーナ、スヌープ・ドッグらとタックを組んだ楽曲が、世界中で大ヒットしている。多くのDJ陣が他ジャンルのアーティストとのコラボレーション楽曲を発表し、EDMは親しみやすい音楽へと進化した。今年の『ULTRA MUSIC FESTIVAL』では、若干19歳にして世界的に活躍するマーティン・ギャリックスが、R&B歌手のアッシャーとコラボレーションしたステージで盛り上げた。ダンスミュージックのフェスでありながら数万人規模の会場で、 観客全員が大合唱。そうした光景は、マーティンのステージに限らず、多くのDJ陣のステージで見ることができる。その様子はSNSやYouTubeを通して広まり、行ってみたいという気持ちにさせられる。
ここ最近は、海外に限らず、EDMサウンドがJ-POPシーンにも根付き、多くのヒット曲を生んでいる。大躍進を遂げた三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『第56回日本レコード大賞』受賞曲「R.Y.U.S.E.I」は、EDMサウンドをお茶の間に浸透させた。「ドラゲナイ」現象まで起こったSEKAI NO OWARIの「Dragon Night」は、ニッキー・ロメロがサウンドプロデュースを手がけた。オーストラリア出身の双子姉妹DJのナーヴォは、安室奈美恵や三浦大知、西野カナらに楽曲提供するなど、EDMシーンで活躍するDJ陣は、日本のアーティストにも楽曲提供している。様々なジャンルのサウンドが融合する現在のEDMシーン。ダンスミュージックを普段聴かないような層にもポップスのど真ん中として広まり、J-POPアーティストを通してごく自然にEDMサウンドが浸透している。
◆ライフスタイルに密着しながら、SNSの普及で広まった『ULTRA』
『ULTRA MUSIC FESTIVAL』は、98年から米・マイアミで毎年開催され、日本のほかスペイン、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、韓国など、8ヶ国でも行われている。ひと晩で数十万ドルを稼ぐトップクラスのDJ陣が出演し、マドンナやパリス・ヒルトンといった著名人も自らチケット購入し、参加したことで話題となった。日本ではエイベックス・ライヴ・クリエイティヴが主催し、東京・お台場に約5ヘクタールもの特設会場を設置。日本初の都市型巨大ダンスフェスとして開催された昨年は、2日間で4万2000人を動員。今年は9月19日、20日、21日の3日間に規模を拡大し、9万人の動員を予定している。
『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターを務める小橋賢児氏は、開催からわずか2年でこれほどまでのビックフェスに成長した理由のひとつとして、SNSでの普及をあげる。「数年前までは、エレクトリックダンスミュージックなどのクラブ音楽に対して、アンダーグラウンドなイメージを持っていた人も、SNSを介してイベントをリアルに体感できるようになり、コアでネガティブなイメージが払拭されたと思います。特に今は、サイト上で個人がチャンネルを持ち、そこで簡単にプレゼンすることができます。映像と一緒に、『このフェス行ってきたよ』『このフェス行きたい』とひと言添えれば、『いいね!行こう!』と賛同する人たちが世界中からやってくる」(小橋氏)。実際に日本で開催された際には、世界中の『ULTRA』ファンが来日し、お台場エリアの商業施設や宿泊施設など、約78億円の経済波及効果があったとも言われる(観光庁「MICE経済波及効果測定モデル」使用)。そして今年は、3日間で約98億円とも予測される。
さらに小橋氏は「『ULTRA MUSIC FESTIVAL』は、SNSからはじまったフェスだとも言われていて。誰を誘って、どんな洋服を着て行こうかとライフスタイルに密着しながら、それぞれが当日を迎える。ただの傍観者やお客さんではなく、みんなで一緒に作ってきたような感覚になります」。こうしたファッションやライフスタイルといったカルチャーが楽しめるのもフェスの魅力。
◆三代目JSBの楽曲ヒットなど、J-POPシーンに根付くEDMサウンド
近年のEDMは、フォークロックとEDMを融合させたアヴィーチー、ブロステップを浸透させたスクリレックスなど、音の幅も広がりをみせている。また、デヴィット・ゲッタやカルヴィン・ハリスらが、NE-YO(ニーヨ)やリアーナ、スヌープ・ドッグらとタックを組んだ楽曲が、世界中で大ヒットしている。多くのDJ陣が他ジャンルのアーティストとのコラボレーション楽曲を発表し、EDMは親しみやすい音楽へと進化した。今年の『ULTRA MUSIC FESTIVAL』では、若干19歳にして世界的に活躍するマーティン・ギャリックスが、R&B歌手のアッシャーとコラボレーションしたステージで盛り上げた。ダンスミュージックのフェスでありながら数万人規模の会場で、 観客全員が大合唱。そうした光景は、マーティンのステージに限らず、多くのDJ陣のステージで見ることができる。その様子はSNSやYouTubeを通して広まり、行ってみたいという気持ちにさせられる。
ここ最近は、海外に限らず、EDMサウンドがJ-POPシーンにも根付き、多くのヒット曲を生んでいる。大躍進を遂げた三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『第56回日本レコード大賞』受賞曲「R.Y.U.S.E.I」は、EDMサウンドをお茶の間に浸透させた。「ドラゲナイ」現象まで起こったSEKAI NO OWARIの「Dragon Night」は、ニッキー・ロメロがサウンドプロデュースを手がけた。オーストラリア出身の双子姉妹DJのナーヴォは、安室奈美恵や三浦大知、西野カナらに楽曲提供するなど、EDMシーンで活躍するDJ陣は、日本のアーティストにも楽曲提供している。様々なジャンルのサウンドが融合する現在のEDMシーン。ダンスミュージックを普段聴かないような層にもポップスのど真ん中として広まり、J-POPアーティストを通してごく自然にEDMサウンドが浸透している。
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2015/07/03