「これが私にできる最後の恩返しです。これからは卒業コンサートだけじゃなくて、単独のコンサートでもここに立ってこの景色を見てほしい。そして、私も知らなかったような大きな景色を見てほしい」

【写真】その他の写真を見る

　きのう26日、1万2000人が見守った横浜アリーナにモーニング娘。’14の8代目リーダー・道重さゆみ（25）の声が響いた。卒業公演となった『モーニング娘。’14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE』最終公演。卒業は笑顔、そう決めていた道重だが後輩メンバーから次々に声をかけられると涙をこらえ切れなかった。

　サブリーダーとして道重を支えた飯窪春菜（20）は「道重さんはよく『モーニング娘。に入ったからには一番になりたかった』って言っていました。私も一番になりたいと思います。トークでも歌でも何でもいいから道重さんに勝てるように頑張りたいと思います」と力強く感謝の言葉を送った。

　新たにサブリーダーに就任した生田衣梨奈（17）は「私の今のキャラを作ってくれたのは道重さんなので、センターステージを突き抜けるくらい、世界一周できるくらい前に前に進んで頑張ります」と固く約束。「そして、サブリーダー頑張ります！」と持ち前の明るさで道重を送り出した。

　鞘師里保（16）は「存在感があってかっこいい道重さんを見て何度も嫉妬しちゃうことがあった。道重さんに勝ちたいって思える自分がいるのがうれしかったです。道重さんがこうやって作ってきてくれたモーニング娘。をこれからは私たちが引き継ぎます」と力強く宣言。

　後継の9代目リーダーに就任した譜久村聖（18）は「道重さんのリーダーがとってもかっこよかったから、この先モーニング娘。を引っ張っていくのは少し不安なところもあります」と大きな重圧を感じながらも「モーニング娘。を大好きな気持ちは負けないと思います。だから、道重さんのモーニング娘。を大好きな気持ちを背負って、胸を張って活動していきたいと思います」と新リーダーとしての気概に満ちた言葉で締めくくった。

　最後に1万2000人で満員となった会場を見渡した道重は「今までで一番の後輩たちだと思います。だから、これからももっともっとあの子たちなら頑張れると思います。さゆみも見守っていきます」と後輩への力強いエールで応え、12年にわたる活動にピリオドを打った。