人気ロックバンド・L’Arc〜en〜CielのHYDEとOblivion DustのK.A.Zからなるロックバンド・VAMPSが、8月20日にシングル「GET AWAY／THE JOLLY ROGER」を発売。結成6年目を迎えたVAMPSがORICON STYLEのインタビューに応じ、自身の青春時代である80年代の音楽シーンや2人の関係性について語った。

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◆80年代のニューウェーヴから受けた影響がすごくデカイ！

　VAMPSは、昨年9月にはベストアルバム『SEX BLOOD ROCKN’ROLL』で世界デビューを果たし、アジアだけでなく、ヨーロッパや北米、南米と精力的に海外ツアーを行っている。結成から6年経った今の2人の関係性は、「基本あうんの呼吸になってきたかな。特に何も言わないもんね」（HYDE）と深まっていると言い、「年月にしても、“え？もうそんなに経ったんだ！”って感じがあるかな。ソロの頃も入れたら付き合いはもっと長いからね」（K.A.Z）と2人は、HYDEのソロ時代より共同プロデュースで楽曲制作してきた。

　「音楽に対する嗅覚が似ている」（K.A.Z）と同じ80年代に青春時代を過ごした2人は、「80年代のニューウェーヴから受けた影響ってすごくデカイ気がする。歌詞が大きな影響を与えてくれてるっていうのはないけど、楽曲に関しては、その頃の影響がすごく大きく出ている」（HYDE）と語る。

◆普段は音楽を聴かない……“80年代の人間なんやなぁ〜”と実感

　これまでに、多くのヒット曲を世に送り出してきたHYDEは、「普段は音楽を聴かない」と意外な発言も。「最近は特に聴かないかなぁ。歳取るとあんまり積極的に音楽って聴かなくない？」とK.A.Zに問いかけ、「お父さんとかお母さんが、“ねぇねぇ、五木ひろしの新譜聴いた？”って言わないでしょ。でも、若い子の会話ってそんなんでしょ？」と言う。

　そんなHYDEにとってのベストバラード曲は、「ジャーニーのバラードって、未だにええなぁって思います」と結成から40年経ち、未だに活動を続ける米出身のロックバンドをあげ、「（音楽を）聴くときは80s（エイティーズ）！そういえば、この前ね、“夏の曲で思い浮かぶ曲って何ですか？”って聞かれて、OXO（オクソ／80年代に活躍した米出身の4人組バンド）ってバンドの曲がずっと頭の中で鳴ってて。改めて、“あっ俺はやっぱり80年代の人間なんやなぁ〜”って思いましたよ（笑）」と実感。

　80年代のサウンドに影響されつつも、様々なことを吸収してきた2人の感覚が融合されて生まれたサウンドは、今の若い世代に新鮮さを感じさせる。「VAMPSの音を聴いてくれた人たちが、そこからまた、いろんなモノを感じ取ってくれたら嬉しい」（K.A.Z）と願う。