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スタレビ、福島大に義援金3891万円寄付 元手に子ども支援基金設立

 4人組バンド・スターダスト☆レビューが27日、福島・南相馬市民文化会館で無料コンサート『スターダスト☆レビュー ア・カペラ&アコースティックフリーライブ「一緒にうたいませんか」』を行い、全国各地で募った東日本大震災の義援金および昨年末に開催したチャリティーコンサートで集まった収益金の合計3891万8502円を福島大学に寄付した。同大ではこの義援金を元手に、持続的な支援を可能にするための基金「福島めばえ助成金」を設立し、県内の子どもや若者の学び、経験を促進する目的で運用する。

コンサートで集まった義援金を福島大に寄付したスターダスト☆レビュー

コンサートで集まった義援金を福島大に寄付したスターダスト☆レビュー

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 義援金を届けるために開催されたコンサートでは、抽選で招待された1000人の観客に、ア・カペラ&アコースティック形式で代表曲「今夜だけきっと」「夢伝説」「木蘭の涙」など全12曲を披露。ゲストに福島大の開沼博氏(うつくしまふくしま未来支援センター特別研究員)、同県出身の詩人・和合亮一氏を迎え、福島の現状を語る講演や和合氏による詩の朗読も行われた。

 これまで、第三者機関を通して被災地に義援金を寄付しても、本当に被災地のニーズに応えているのか、どのように使われているのかわかりづらいという声があった。今回、福島大が立ち上げた「福島めばえ助成金」は、県内各地の子ども、若者が本当に必要としているものは何なのかを明確にした上で費用や物品の提供を行い、そのプロセス自体をインターネット等で可視化することで、さらなる支援の手が基金に集まり続けることを目指す。基金の運用とそれを通した地域課題の発見・解決の支援を大学が行うことは異例という。

 ボーカルの根本要は「東日本大震災以降、スターダスト☆レビューのコンサートで多くの方から義援金をお預かりしてきましたが、今回ご縁があって福島大学の『めばえ助成金』に寄付させていただくことになりました」と説明。「震災から3年、被災地の現状を風化させないように、スターダスト☆レビューはこれからも復興支援に取り組んでいきます」と力を込めた。

 スタレビは、8月6日にニューアルバム『SHOUT』をリリースし、10月からは全国ツアーをスタート。復興支援活動は今後も継続する。

関連写真

  • コンサートで集まった義援金を福島大に寄付したスターダスト☆レビュー
  • 目録を手渡すスターダスト☆レビューの根本要(右)
  • 「木蘭の涙」など全12曲を披露したスターダスト☆レビュー

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