アイドルグループSKE48が1日、地元ナゴヤドームでコンサートツアー『SKE党決起集会。「箱で推せ！」』の名古屋公演初日を行った。単独でのドーム公演はAKB48グループ内で初。2008年8月のお披露目から5年半でたどりついた念願の大舞台に、松井珠理奈（16）、松井玲奈（22）らメンバー総勢74人が躍動し、3万3000人のファンと喜びを分かち合った。

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　地元の象徴・名古屋城をモチーフにしたステージで、中日ドラゴンズの元エースでタレントの板東英二が戦国時代の武将姿で開会宣言すると、W松井ら1期生7人による「神々の領域」からスタート。中盤では昨年5月までチームS兼任だったAKB48の北原里英（22）が9ヶ月ぶりに合流し、「強がり時計」などを披露して観客を盛り上げた。

　アンコール明けには、14thシングル「未来とは？」（3月19日発売）の選抜メンバーを発表。山田みずほ（16）、東李苑（17）、梅本まどか（21）の3人が初選抜されて歓喜に沸くなか、同曲のミュージックビデオを公開収録した。楽曲、振り付けともにすべて“逆回転”で行われる試みで、歌詞などはわからずじまいだったが、客席からは大声援が送られた。

　昨年11月の『AKB48グループドラフト会議』でSKE48チームから指名された8人も登場。先月25日に東京ドームシティホールで行われた『AKB48リクエストアワーセットリストベスト200 2014』の前座として初ステージに立ったものの、SKEのコンサートは初とあり、緊張で涙するメンバーもいるなか、「チャイムはLOVE SONG」を初々しく披露した。

　全45曲を熱演後、取材に応じた珠理奈は「こんなにもすぐ夢がかなうとは思っていなかった」と感激しつつも「でもここで満足しちゃいけないって今は思っていて、一つの目標が達成されたあと、SKEがどうなっていくのかを考えながらやらなきゃいけない。明日はその答えが見つかるといいなと思ってます」と念願を達成してなお、しっかり前を見据えた。

　AKB48との兼任メンバー大場美奈（21）は「SKEとして自分のステップアップにつながる経験ができた」と笑顔を見せながらも「AKBはまだ単独でドームをやったことがないので、うらやましいな、悔しいなと思う。次はAKB単独でドームをやりたいなという思いが裏にあります」と率直な心境を吐露した。

　「ドームが新たなスタート」という珠理奈は「ナゴヤドーム盛り上がってくれて、ドーム（どうも）ありがとうございました」と3ヶ月前から温めていたというダジャレで締め、「明日も考えているんで！」とはしゃいでいた。SKE48は2日も同所でコンサートを行う。