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輸入盤がヒット 洋楽ニューカマーがブレイク

 13年9月に日本初上陸した2組のアーティストが急速に注目度を挙げている。昨今国内でも浸透し始めているEDMシーンから登場したDJ/プロデューサー、アヴィーチーと、実力派ポップシンガー、アリアナ・グランデだ。どちらも昨年9月に輸入盤アルバム『トゥルー』、『ユアーズ・トゥルーリー』を発売。ともに累積売上2万枚を超えるロングヒットを記録している。

輸入盤がヒット、ネクスト・マライアとも称される実力派シンガー、アリアナ・グランデ

輸入盤がヒット、ネクスト・マライアとも称される実力派シンガー、アリアナ・グランデ

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 シングル「ウェイク・ミー・アップ」がiTunesで、世界70の国と地域で1位を獲得し、EDMシーンで注目を集めるスウェーデン出身のDJ/プロデューサー、アヴィーチーと、“ネクスト・マライア”とも称される実力派シンガー、アリアナ・グランデが、1月22日、2月5日の国内盤アルバムの発売を機に、日本でもブレイクの兆しを見せている。

 どちらも13年9月に発売した輸入盤がロングセールスを記録。本年1月に初来日したアリアナは1/27付アルバムランキングで発売20週目にして最高位となる31位を獲得した。アヴィーチーは、07年頃より音楽活動を本格的に開始。12年、13年には2年連続でグラミー賞にノミネートされるなど、国内でもクラブシーンを中心に人気を得ている。

 「ドイツ人DJ、ゼッドが国内のクラブシーンで注目されるようになり、そこから国内でもEDMが認知されていったように思います。ゼッドのサウンドに接した層が、次に興味を持ったのがアヴィーチーでした。彼のサウンドは、フォークロックを取り入れた美しいメロディーが特徴。楽曲の聴きやすさもあり、クラブミュージック好きだけでなく、普段は洋楽を聴かない層にも受け入れられていますね」(タワーレコード渋谷店・高山孝一氏)

 現在の購買層は20代半ば〜後半。高山氏によると、徐々に10代へも広がり始めているという。1月22日の国内盤の発売を受け、タワーレコード渋谷店では1階入口でもキャンペーンを展開。アヴィーチーとともに、EDMシーン全体を盛り上げていく。

 また、アリアナは10年から全米で放映が始まったミュージカルドラマ『ビクトリアス』への出演を機に、米国国内での人気が上昇。その一方で、マライアの楽曲等、数々のカバーを歌唱した動画をYouTubeに配信し話題となるなど、シンガーとしても注目を集め、デビュー・アルバム『ユアーズ・トゥルーリー』は全米初登場1位を獲得した。日本では1月5日に初のショーケースライブを東京・渋谷SOUND MUSEUM VISIONで開催。チケットが即完売となる盛況となった。

 「『ビクトリアス』は、現在毎週水曜日19時25分からNHKEテレで放送されており、ドラマで彼女を知った人が現在のメインのファン層です。ショーケースの来場者では、16歳〜22歳くらいの、アリアナと同世代の女性が90%以上を占めました」(ユニバーサル ミュージック インターナショナル制作編成本部A&Rマーケティング第2グループ、浅香京子氏)

 2月5日の国内盤発売にあたり、早くも再来日が決定している。

「TVへの生出演や、ウェブ、ラジオ、イベント等への露出のほか、女性ファッション誌でもインタビュー記事の掲載を予定しています。可愛らしいルックスと、ずば抜けた歌唱力のギャップを彼女の一番の魅力として、打ち出していきます」(浅香氏)

 アヴィーチー、アリアナともにメディアからの注目度も高く、今後、さらに露出が増えていくことは間違いないだろう。一気にブレイクとなるか、国内盤の売上動向も注目される。(ORIGINAL CONFIDENCE 14年1月27日号掲載)

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  • アヴィーチー、アリアナ・グランデ輸入盤の売上推移
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