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紅白歌手・福田こうへい、「南部蝉しぐれ」はなぜ売れた?

 演歌・歌謡ジャンルで今年一番のロングヒットとなったのは、福田こうへいの1stシングル「南部蝉しぐれ」(12年10月発売)。2013年年間総合ランキング(暫定)では74位、演歌・歌謡ランキングでは新人としては異例の1位となっている。

2013年年間の「演歌・歌謡ランキング」で1位となった福田こうへい「南部蝉しぐれ」

2013年年間の「演歌・歌謡ランキング」で1位となった福田こうへい「南部蝉しぐれ」

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 岩手県雫石町出身、盛岡市在住の福田は、23歳から民謡を習い始め、数々の民謡コンクールで優勝した実績を持つ。父親も民謡歌手であり、東北エリアではプロの民謡歌手として人気の存在だった。

 そんな福田が新人歌手としてデビューし、地道なプロモーションを重ねるなか、1月に『NHK歌謡コンサート』内のコーナー「歌コン最前線」へ出演したことで、大きなブレイクポイントを迎えた。オンエア前の1/14付ではシングルランキング175位だったが、オンエア直後の1/21付では32位に急伸。それ以降、11/25付まで常に100位内をキープし、累積売上枚数は9.2万枚となっている(最高順位は3/4付の22位)。

 このロングヒットの背景には、地道なキャンペーン展開がある。すでに一定の認知を得ている東北エリア以外を意識しながら、全国各地でキャンペーンを実施。カバー曲も多数披露し、声の良さや歌の上手さ、民謡歌手としての強みをアピールした。発売から1年以上経った現在も、コンスタントにセールスを上げており、さらなる売り伸ばしが期待できる。
(ORIGINAL CONFIDENCE 13年12月2日号掲載)

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