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九州の地ドルLinQ、イベント施策でヒット

 ローカルアイドルの中でも、すでにインディーズ・シングルが2作連続でTOP10入りするなど、一歩抜きん出た人気を誇る、九州を拠点に活動するローカルアイドルLinQがついにメジャーデビュー。メジャーデビューシングル「チャイムが終われば」が、4月29日付シングルランキングで、インディーズ時代も含め自己最高となる初動2.0万枚を売り上げ、さっそく初TOP3入りを果たした。また、LinQのシングルTOP10入りは、12年7月発売の「シアワセのエナジー/祭りの夜〜君を好きになった日〜」以来、3作連続となっている。

メジャーシーンに登場したLinQ

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 LinQとは「Love in 九州」の頭文字から発想した造語で、その名の通り、ベスト電器福岡本店にある「ベストホール」での定期公演や、地元TV局への出演など、九州を中心に固定ファンを増やしてきた。現在、30人が所属しており、主に18歳以上からなる“Lady”と、高校生以下の“Qty(キューティー)”に分かれている。彼女たちの強味の1つに、この2グループ制が挙げられる。

 「今回は2月17日のメジャーデビュー発表から4月17日の発売まで約2ヶ月と短期間ではありましたが、九州での定期公演の他、東名阪で発売記念イベント(約55公演)を実施しました。Lady、Qtyそれぞれを数人ずつに分けることで、同日に別々の場所で公演を行うことができます。また、単純にメンバーを分けるということではなく、Lady、Qty単独のパフォーマンス、2グループが組み合わさった混合バージョンと、1回の公演で3種のパフォーマンスを披露することができます」(ワーナーミュージック・ジャパン邦楽統括事業本部 第4制作本部 プロデューサー 稲崎数馬氏/以下同)

 メンバー全員のパフォーマンス力の高さもLinQのウリとなっており、どのようにメンバーが分けられても、イベント当日には息の合った質の高いダンスを披露してみせる。さらに、イベント後は基本的に約2分間、メンバーと直接、話ができる時間が設けられており、こうした丁寧なファンサービスも、コアファンを生むきっかけとなっているようだ。

■メディア露出も徐々に増加、全国区でのイベント実施がカギ

 今回、デビュー曲に選ばれた「チャイムが終われば」は結成初期から歌われていた曲でもある。これには「長く応援してくださったファンの皆様と一緒にメジャーシーンへ行く」という思いも込められているという。

 なお、これまではイベント、ライブ活動が中心だったが、メジャーデビュー発表後は徐々にTVへの露出も増加し、3月7日に『ZIP!』(NTV系)の特集「きてるね。」コーナーで紹介されると、4月2日には『スッキリ!!』(NTV系)へ出演し、生パフォーマンスを披露。一般層への認知も着実に拡大させた。その後、『ミュージックドラゴン』(4月12日、NTV系)など、音楽番組にも出演した。こうしたメディア露出の効果はすでに出始めており、イベント会場では女性ファンも増えてきているという。そこでより楽しんでもらえるように「女性専用エリア」を設けた会場もあった。

 「全国区のテレビ番組に出演し、彼女達のパフォーマンスを披露する、という当初の目標は果たせました。ただ、彼女達の個々の魅力は、まだまだ伝わっていません。今後は音楽番組への出演のほか、メンバーの人間性が伝わるようなTV出演も増やしていきたいですね」

 また、今回、記念イベントを開催したのは東名阪のみで、東北・北海道エリアなど、実施できていないエリアが多数残っている。今後のファン拡大には、全国各地でのイベント展開もカギとなるだろう。

 いよいよメジャーシーンに登場したLinQ。これをきっかけに、一気に活動の幅を広げていきそうだ。(オリジナル コンフィデンスより)

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