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吉川晃司、高橋まことら福島で復興ライブ

 今月11日に東日本大震災発生からまる2年が経過する今も、依然16万人が避難生活を送る福島の再興を願い、郡山市・ビッグパレットふくしまで23・24日の2日間にわたって『ふくしま再興祭り2013』が行われる。地元の実行委員会が主催する同イベントの目玉は、福島市出身で元BOΦWYのドラマー、高橋まこと(59)が音楽仲間を募って23日に同所で開催するコンサート『〜絆〜スペシャルライブwith高橋まことvol.2』だ。

昨年のライブの模様(布袋寅泰、PERSONZ、音速ラインが出演)

昨年のライブの模様(布袋寅泰、PERSONZ、音速ラインが出演)

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 高橋は故郷の復興支援のため、これまでにもワゴン車1台にドラムセットを積み、全国のライブハウスを飛び回ってライブを行ってきた。来年還暦を迎える高橋は言う。「今も続く放射能の問題を忘れさせないために、16万人にのぼる避難住民が全員福島に戻れる日を迎えるために、自分の残りの音楽人生を捧げる」と。

 その決意表明に応え、2年連続でPERSONZ音速ラインが出演するほか、震災直後から匿名で被災地を訪れ、ボランティア活動をするなど東北復興に対する思い入れが強い吉川晃司(47)が加入。さらに、土屋アンナ(28)、椎名慶治(37、SURFACE)、鼓絆〜COHANも加わった。

 吉川のバックバンド「高橋まことバンド」は、ドラムス・高橋、ギター・本田毅(PERSONZ)、友森昭一(元REBECCA)、ベース・長澤ヒロ、キーボード・坂下秀美の豪華メンバーが担当。吉川のソロやCOMPLEX時代の名曲に加え、広島の母校の小学生たちと共作した「あの夏を忘れない」などの演奏を予定している。

 同ライブを放送(24日午後0:45〜)する福島中央テレビ制作部の菅澤大一郎プロデューサーが「今は物資よりも元気や勇気といった心の栄養を与えるときです。たった1日でも県民に笑顔になってもらい、今後のふくしま再興へ向けた活力を得てもらいたいと思っています」と願うように、アーティストたちの熱いステージは強いメッセージを発信することだろう。

 『ふくしま再興祭り2013』はスペシャルライブのほか、福島県出身の有名料理人がプロデュースする5000人分の大鍋、世界的なイラストレーター、ロドニー・グリーンブラッド氏が書き下ろした福島県の風俗文化を、3000枚以上の県民の顔写真でモザイクアートを作る企画などを実施。2日間で2万5000人の来場を見込んでいる。

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