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【編集長の目っ!】“最高の音”が詰まったシアワセアルバム

■THIS IS YUKI。

 YUKIの6枚目のアルバム『megaphonic』が8月24日にリリースされる。“最高の音”という意味のタイトル通り、今のYUKIにとっての最高最強の音楽が奏でられている。バンドサウンドから、80’sのポップ&ワイルドなロック、アイリッシュテイスト、エレクトロ、ウエスタン風などなど、YUKIの言葉、メッセージをメロディーに乗せて、様々なサウンドが風となって、彼女が見ている風景を運んでくれている。

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 YUKIの瞳に、心の中に映る風景は、今回も色とりどり、様々なシーンが登場している。まずは彼女が紡いだ言葉達、詞だけを読んでみた。ほっこりしたり、あまりにもかわいすぎてニヤッとしてしまったり、グッと来たり……どれも新鮮で、まるで短編小説を読んでいるようだ。もちろんシングル曲で知っている曲はあったものの、一体どんな曲になっていて、どんなメロディーなんだろう、どんな歌いかたをしているんだろう、どんな声の表情を見せてくれているんだろう…そんなことを想像しながら、まず歌詞だけを読むというのも、これまた楽しい時間だ。

 今回はすごく細かい描写のリアルな詞が多い。これだけで、そのシーンが映像になって浮んでくる。主人公がどんな空気の中で、“想い”を胸に募らせているのか、そんなことも想像できたりする。タイトルも秀逸だ。「勇敢なヴァニラアイスクリーム」「揺れるスカート」「鳴いてる怪獣」「クライマー・クライマー」「あの娘になりたい」「集まろうfor tomorrow」……どんな内容?と興味をそそられる。そんなマジックに感心しつつ、そして実際に聴いてみる。

 リアルな言葉達は、さらにはっきりとした映像になって、心と頭の中に飛び込んでくる。今回はバリエーションに富んだサウンドが特長で、なるほど、その詞の世界観をより深く伝えてくれる。なかにはシニカルな言葉もあったりするが、それもYUKIの“相手を想う”強い気持ちの現れで、その強く“想う”気持ちこそが、彼女の歌の基本になっている。

 どんなサウンドが乗っていても、そのカラーはYUKI色だ。だから、今回のアルバムは、斬新さ、新鮮さを感じさせてくれるのと同時に、みんなが彼女に求めているもの=YUKI色=シアワセを感じさせてくれる。シアワセ度はいつもにもまして高い。

 みんなに聴いて欲しい反面、こんなに心地良さと感動を与えてくれる世界は自分だけのものにしておきたい――\―そんなことを思わせてくれるアーティストだ、YUKIって。

 刺激と安心が抜群の塩梅で存在するYUKIの新作――\春も夏も秋も冬も聴きたくなる。

『YUKI tour “MEGAPHONIC” 2011』チケット発売情報

⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ

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  • YUKI
  • アルバム「megaphonic」初回盤ジャケット写真
  • アルバム「megaphonic」通常盤ジャケット写真

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