Wakanaソロデビューから1年、自分の歌や声と向き合い手ごたえを感じられた2ndアルバム完成

 約10年に及んだKarafina(カラフィナ)での活動を経て、2019年2月にソロアーティストとしてのキャリアをスタートさせたWakana。昨年は、1stフルアルバム『Wakana』、1st EP『アキノサクラ』、さらには映像作品『Wakana Live Tour 2019 〜VOICE〜 at 中野サンプラザ』と、精力的に活動した彼女が、2月26日に2ndフルアルバム『magic moment』をリリースする。ソロとして充実した活動を経てリリースされる本作にはどんな思いが込められているのか?本人に話を聞いた。

声の表現の幅を増やし、それを生かせる曲を収録

 前作から約1年ぶりとなるフルアルバム『magic moment』のテーマは、(タイトル通り)“魔法のような瞬間”だ。
Wakana昨年11月にリリースしたEPから今回のアルバムまでは繋がっていて、EPでのテーマは“magic hour”でした。夕日や空を描いた曲が中心だったんですが、今回のアルバムではもっと焦点を絞ってみたかったんです。たとえば恋に落ちる瞬間も“magic moment”だし、そうやっていろんな素敵な瞬間を音楽につなげられたら楽しいだろうなって。
 幻想的なエキゾティズムに溢れた「breathing」、春の訪れを描き出すノスタルジックなナンバー「揺れる春」、EDMのテイストを取り入れた「where」、EPの表題曲「アキノサクラ」のアコースティック・バージョンなど多彩な楽曲を収録した本作。その中心を担っているのはもちろん、彼女自身のボーカルだ。豊かな響きをたたえた中低域、心地よい解放感を放つ高音、そしてひとつひとつの言葉に表情を与える表現力を含め、奥深いボーカルをたっぷりと味わえることが本作の最大の魅力だろう。
Wakana1stアルバムのときは、自分をどう見せればいいかわからない状態というか、ソロアーティストとしての自分を飲み込めていなかったんです。だから“今持っている自分の声を活かす”という基準で曲を選んだのですが、それを経て、2019年の後半は声の表現の種類を増やしたいと思って。今回のアルバムでは、幅広い表現の曲を収録したかったし、『自分のいろんな面を出さなくちゃ!』という気持ちもありました。制作中は“自分の個人的な好みの曲ばかりになっていないか?”という不安もあったんですが、今は満足できるアルバムが出来たと思っていますし、“ライブという場所で私であればいい”とも思っていて。ステージでは“その瞬間”の自分を見てもらいたいなって。

「自分の気持ちを書いていいんだと思えたことも大きい」

 11曲中7曲の作詞にWakana自身が参加。リリックにおいても彼女の個性が発揮されていることも、このアルバムの大きな聴きどころだ。たとえば「breathing」における<生命の賛歌>とも言えるメッセージは、Wakanaの音楽観とも強く結びついている。
Wakana呼吸、鼓動というのは生きている証だと思っていて。実はこの曲は(アルバムの最後に収録されている)『magic moment』ともつながっているんです。『magic moment』で旅に出て、いろんな場所を巡って、『breathing』で新しい土地を踏みしめるっていう。そういうつながりを感じてもらえたら嬉しいですね。
 既にライブで披露されている「君だけのステージ」も、ソロアーティスト像を確立するための大きなきっかけになっているという。作曲・編曲は、ライブの音楽監督を務める武部聡志。トッププロデューサーと活動を共にすることによって彼女は、自らの創造性を大きく広げたと言っていいだろう。
Wakana一昨年の夏、武部さんに音楽監督として参加していただいたときに、“Wakana、オリジナル曲全然ないよね?”と言われて(笑)、すぐに9曲くらい送ってくれたんです。その一つが『君だけのステージ』なんですが、歌詞を書くときに武部さんに“歌詞は自分の人となりを見せて、自分の思いを書くほうがいい”というアドバイスをもらったんです。それをきっかけにして自分の深いところを見つめて、“自分自身の限界を自分で決めてしまっては駄目だ”と気付いて。武部さんとリハーサルやライブを重ねたことも、すごく良い経験になっています。どんなときでも真剣勝負だし、しかも楽しんでいて。私もそういうところを目指したいですね。
 クラシカルなピアノと弦楽器を軸にしたサウンド、大らかなメロディラインが印象的な「Happy Hello Day」には、ファンに対する思いが込められているという。昨年、満を持してソロ活動をスタートさせた彼女。約1年の活動のなかで生まれたオーディエンスとのつながりは、彼女自身にも大きな力を与えたはずだ。
Wakana“生まれた日をお祝いする誕生日があるんだったら、出会えた日をお祝いする曲があってもいいよね”と思って。ライブの最後に“ありがとう”の一言だけでさよならしてしまうのが寂しくて、ならばそれを歌で表現したかったんですよね。出会えたこと、ライブに来てくれたこと、お互いに今日という日を迎えられたこと……音楽でつながって、一つになれるという曲ですね。そうやって自分の気持ちを書いていいんだと思えたことも大きいです。

“次はどの曲かな?”とワクワクしながら観られるライブ

 3月14日にはヒューリックホール東京(有楽町)で『Wakana Spring Live 2020 〜magic moment〜』を開催。「すべての瞬間を音楽に変えていきたい」という思いを込めた本作「magic moment」が、ステージという場所で生き生きと躍動する瞬間をぜひ体感してほしい。
WakanaもちろんこれからもKalafinaの曲、カバー曲なども歌っていきたいですが、自分のオリジナル曲を中心に構成できるようになったのはすごく大きくて。会場に来てくださる方にも、“次はどの曲かな?”とワクワクしながら観ていただけたら嬉しいです。去年から自分の歌や声と向き合ってきて、セカンドアルバムを作り上げたことで、かなり手応えを感じていて。そのなかで得たものをしっかり抱えながら、人から求めてもらえることも大事にしていきたいなと。その両方を一つにまとめることが、次の目標ですね。

取材・文/森朋之

提供元: コンフィデンス

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