【Creators Search】亀梨和也やBoAら歌い手のボーカルを引き立てる原一博のアレンジメントの妙

 5/27付オリコン週間シングルランキングで1位を記録し、6/3付のランキングでも1位につけているKAT-TUN・亀梨和也の1stソロシングル「Rain」。二階堂ふみとのダブル主演によるCX系ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』主題歌としても注目を集めたこの楽曲の作曲・編曲を担当しているのが、原一博氏だ。

 ピアノとボーカルのユニゾンから始まる「Rain」は、“深い愛”をテーマにしたミディアムバラード。憂いと色気をたっぷりと含んだメロディーライン、徐々に感情を高ぶらせ、サビに入った瞬間に大きく解放されるサウンドメイク、クラシカルなストリングスとエッジの効いたギターフレーズを効果的に配したアレンジなどを含め、“シンガー・亀梨和也”の魅力をしっかりと引き立てている。王道のJ-POPバラードとしての風格と独特のハイブリッド感を併せ持ったクリエイティブは、90 年代後半から数々のヒット曲を生み出してきた原氏の真骨頂だ。

 1995年に“歌謡バンド”を掲げたバンドであるWild Style のメンバーとしてデビュー、解散後に楽曲提供を開始した。TRFの「WIRED」、BoAの「VALENTI」や「メリクリ」、EXILEの「HERO」や「EXIT」、東方神起の「Step by Step」、浜崎あゆみの「Born To Be...」、Hey! Say! JUMPの「真剣SUNSHINE」、Kis-My-Ft2の「SHE!HER!HER!」などの作曲・編曲を手がけ、2000年代以降のJPOPシーンを代表するヒットメーカーとなった。

 原氏が手がける楽曲の特徴の1つは、ドラマティックな起伏に富んだメロディーライン。王道の歌謡曲〜J-POPを引き継ぎつつ、決して奇を衒うことなく、幅広い層のリスナーにアピールする楽曲へと昇華することが、最大の魅力なのだと思う。ロック、ダンスミュージックなどを交えながら、歌い手のボーカルを引き立てるアレンジメントの妙にもぜひ注目してほしい。

提供元: コンフィデンス

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