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ORICON NEWS
斉藤和義『祝20周年!初のアリーナライブ最終日をレポート』
「お祭りを楽しみましょう!」名曲のオンパレードに大興奮
オープニングナンバーは「ずっと好きだった」。1曲目から観客の合唱と歓声が沸き起こり、それに応えて間奏では「イエーイ!さいたま〜!」と叫び声をあげた斉藤。続いてポップな雰囲気の「Hey!Mr.Angryman」では、間奏で手拍子が。コーラスの掛け合いでも観客を楽しませた。3曲目の「Are You Ready?」では、斉藤のギターを中心にヘビーなサウンドを聴かせた。薄暗くムード満点のライティングのなかで、観客は身体を揺らしながら演奏に耳を傾ける。“ジャーン”と曲が終わったかと思ったら、また“ジャーンジャーン”と何度も繰り返してなかなか終わらないという、往年のロックバンドを思わせる演奏に、通好みの観客もうなずく。4曲目にはニューシングル「Always」(9月18日発売)のカップリングとして収録される「カーラジオ」を披露。アニメのミュージックビデオをビジョンに映しながら、ソリッドでかっこいい演奏と歌を聴かせ、そして「ワンモアタイム」ではエレキからアコギに持ち替えて演奏。胸をグッと締め付けるメロディーで観客を引きつけた。
「古い曲もたくさん練習してきたので。ちょっとさかのぼったり、また戻ったりして、聴いてもらおうと思います」とのことで、90年代のナンバーも数多く披露された。1993年のデビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」をはじめ、ビートルズを彷彿とさせるサウンドの「進め なまけもの」(97年)、星空の映像をバックに歌った「空に星が綺麗」(96年)、ハーモニカの演奏でも聴かせた「郷愁」(97年)、映画のようなモノクロの映像をバックに、ピンスポットを浴びながら歌った「老人の歌」(96年)、神秘的なムードの「無意識と意識の間で」(95年)など。しっとりとしたムードと映像を使った演出も非常にハマっていた。
「俺って意外と人気あるんだね」ユーモアたっぷりのMCでも魅せる
MCは、「明日、ユイちゃんどうなるのかな? 気が気でないです。それにしてもアキちゃんはかわいいな〜」と、連続テレビ小説『あまちゃん』ネタはもちろん。客席を見渡しながら「俺って意外と人気あるんだね」とか、“せっちゃん”という愛称を自分の子どもが大きくなったときどう説明するか? など、ユーモアたっぷりのトークで笑いを誘っていた。
アンコールは、アリーナ席の真ん中に設置されたセンターステージに移動し、「恥ずかしいのであまり見ないでください」と言いながら、「アゲハ」や「月光」など4曲を弾き語りで披露。1曲ごとにマイクスタンドの向きを変えて、全方位のお客さんの正面に向いて歌う心遣いも。そしてバンド演奏に戻り、最新シングル曲「Always」など披露し、ラストはおなじみの「歩いて帰ろう」。“ジャッジャッジャー”とイントロが鳴ると、観客は大興奮。そこへ天井からカラフルな風船が舞い落ちるという演出。みんな手にした風船を振りながら、疲れも見せず楽しそうに歌っていたのが印象的だった。そして斉藤もまた、子どもみたいに無邪気な表情で、今日一番の笑顔を見せていた。
(文:榑林史章)
WOWOWで斉藤和義20周年記念ライブを楽しもう!
斉藤和義がメジャーデビュー20周年を記念したアリーナライブを開催! WOWOWでは、デビュー記念日にあたる8月25日の神戸ワールド記念ホール公演2日目の模様を独占放送。弾き語りからバンド形式まで自在なアプローチから繰り出される“匠”のサウンド、そして20年の足跡を詰め込んだ選曲。彼のことを最近知った人にはさまざまな驚きを、ずっとファンだった人には一緒に過ごしてきたとびきりのラインナップを――。彼が彩る音の世界を心ゆくまでご堪能あれ!
【番組情報】
『斉藤和義 20th Anniversary Live 1993-2013 "20<21" 〜これからもヨロチクビ〜』
10月13日(日)夜 9:00(WOWOWライブにて放送)
※収録日:2013年8月25日/場所:兵庫 神戸ワールド記念ホール
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