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近藤晃央『彼らしい独自の視点で表現された新曲は、ドラマ『名もなき毒』主題歌!』

大人気作家・宮部みゆき原作のドラマ『名もなき毒』(TBS系)で、初のドラマ主題歌「あい」を9月4日にリリースしたシンガー・ソングライターの近藤晃央。彼らしい視点で表現された今作について語ってくれました。

ドラマに合う作品ができるか、ドキドキしていました

  • シングル「あい」

    シングル「あい」

――初のドラマ主題歌ですが、決まったときの感想は?
近藤晃央もちろん嬉しい気持ちはありましたが、書き下ろしだったので、ドラマに合う作品ができるか、ドキドキしていました。

――ドラマの為に書き下ろしたということは、台本などを読んでから制作を始めたのでしょうか?
近藤はい。原作、そしてドラマの台本を読ませて頂いて、人間がそれぞれ持つ“毒”とは何なんだろうか、ということをずっと考えていました。

――ドラマでも“毒”がキーワードとなっていますが、いろんな意味に捉えられますもんね。
近藤そこで、辿り着いた……というか、見えてきたものは“価値観の違い”でした。自分が“優しさ”だと思うことが、価値観が違えば、他人にとっては優しさではなく“憂”かもしれない。自分が思っている正しさも、誰かにとっては“毒”になり得るのかもしれない、そんな思いを綴っていきました。

――「あい」には、とても印象的な歌詞が多いのですが、歌詞にある<僕らはアイを探すけれど 本当はアイが僕らを探していた〜ここにあった>は、近藤さん自身が普段から感じていることなのでしょうか?
近藤大切なものって、大切だと気付いてる時点で、実は手にしてるものなのかもしれない、と思うことはたくさんありますね。それでも自分では「無い、無い」と思い込んで、探し続けている。そういうすれ違いって、まるで“ゴールの無い追いかけっこ”のようなもので、本当は振り返ってみたり、気付くことができたら、意外と近くにあったりする。探す人は、探される人なのかなぁと、よく思います。

――メロディーも印象的で、思わず口ずさみたくなりますね。
近藤サビに入ると転調してキーが変わるんですが、Aメロで自問して、Bメロで自答して、サビから一気に視界が開けるような開放感があります。そういう展開に注目して聴いて欲しいですね。

――レコーディングは、どうでした?
近藤実は1番だけをドラマ用に先にレコーディングして、ドラマが始まったときは、まだ2番以降を作っていなかったんですよ。ドラマを観て、改めて思ったことを2番に詰め込んで、レコーディングしました。ドラマを観てから作る主題歌って珍しいかもしれませんが、そういうことはおそらく今後もなかなかできないことだと思うので、作っていて新鮮でしたね。

「あい」という言葉における様々な要素が、芯となった曲

――今作「あい」は、とてもストレートな言葉がタイトルになっていますね。
近藤自分( i )にとっての愛が、他人にとっての哀になることがある……。「あい」という言葉における様々な要素が、この曲の芯なんです。シンプルですけど、これほど複雑な言葉も無いのかなと思っています。

――なるほど、近藤さんらしい視点ですね。ミュージックビデオにも何か深い意味が隠されているような気がしました。
近藤とある日の朝食に、和食を食べる人間と、洋食を食べる人間。ひとつの林檎に対して、林檎の絵を書く人間と、皮を剥く人間。掘った穴に、ゴミを埋めようとする人間と、その穴に植え木を植える人間。そういった価値観の違いを映像に描いています。どちらが自分に近いか、考えながら観て欲しいですね。

――カップリング「hitoshe」の歌詞も、とても考えさせられるものがありました。
近藤<傷つけてきた人と 守りたかった人は どうしてか どうしてか 同じでした>という歌詞もありますが、大事なものほど大事にできない矛盾を、いつも僕自身持っています。それでも、異なるものが重なる場所だけに捉われず、「ありがとう」に対しての「ありがとう」とか、同じものが同じ場所で重なる場所を守っていきたいですね。それを“人に伝えたい”という前に、まずは自分でそうなれるようにしていかなきゃと思っています。だからこの歌は、その誓いのような歌です。

――“大事なものほど大事にできない矛盾”というのは、すごくよくわかります。そして、ラストの歌詞も印象的でした。
近藤最後の<愛しい 苦しい 結び…>のところは、レコーディング中に急遽追加した部分なんです。「しい」という響きが綺麗だったので、両極端にある「しい」「い」という言葉を結んでいく姿を最後に追加しました。あと、異なるものが、等しい場所にたどり着くことを色んな視点から書いた歌詞にも注目して欲しいです。

――そして、「hitoshe」のメロディーは、これまでとはひと味違ったものになりましたね。
近藤一定のコード進行と、一定のテンション感で、僕にとっては珍しいタイプの曲になりましたね。

――もうすぐ夏も終わりですが、夏の思い出はありますか?
近藤海や野外など、夏にしかできないシチュエーションでライブができたことはすごく印象に残っていますね。サマーソングと呼べるような歌が持ち曲には無いので、来年以降はそういう歌を作って、これからの夏を迎えたくなりました。

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