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水樹奈々『圧巻のエンターテインメント!3年ぶり西武ドーム公演をレポート』

心に響く歌を届け、エンターテインメント性の高い圧巻のステージを展開した全国ツアー『アニメロミックス presents NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013 supported by JOYSOUND Calbee』が8月18日(日)、愛知の日本ガイシホールで幕を閉じた。今回はそのなかから、3年ぶり3回目となった西武ドーム公演(8月4日)の模様をお届けする。

炎や水柱! 西武ドーム公演ならではのダイナミックな演出

 MCで水樹奈々が話していたように、過去2回は「灼熱だった」西武ドームコンサート。今回は夏相応の暑さはありつつも、半野外のスタジアムには涼しい風も吹き、ライブ日和の夕方。開演を待つ2万8000人の高揚感も穏やかに募るようで、いい空気ができていた。

 ファンファーレが鳴ると赤い緞帳(どんちょう)の前にピエロが現れ、おどけた動きで花道へ。4人のアクロバットダンサーが宙返りを見せたりしていると緞帳が上がり、ステージ中央の巨大な球体の中から右手で天を差すポーズをした水樹が現れた。バックダンサーを従え、1曲目「Gimmick Game」から両手を大きく使ってダンス全開。続く「Lovely Fruit」ではトレーを使ってキュートに踊り、3曲目の「ミラクル☆フライト」ではステージの上手と下手から噴水が高々と吹き上がる。まさにツアー名の“サーカス”らしい華々しい幕開けだ。「7月7日からスタートしたツアーの7公演目。奈々としてはスペシャルなステージになると思ってます」という発言通り、演出上の趣向を例年以上に凝らした今回のツアーのなかでも、スタジアムならではのスペースを駆使してダイナミックに展開していく。

 10年来の定番曲「POWER GATE」は、アラビア風のベールの付いた青い衣裳で、象の模型“ナンボ”の上に立って歌った。過去にはジェット機やライオンもお目見えした恒例の“乗り物シリーズ”。今回は象のシワ感など「リアルに作りました」とのこと。

 そうした派手な演出の一方、歌も持ち前のバリエーションの広さが際立っていた。短いスタンドマイクで身をかがめた「UNBREAKABLE」は、ドームいっぱいに響き渡るシャウトが圧倒的な迫力。デビュー前にデモテープとして録ったという懐かしい「水中の青空」はしっとりと、波が寄せるように胸に染み渡る。どの曲にも通じるのは、芯の通った強さのなかに女性らしいしなやかさもある、シンガー・水樹奈々の特性だ。

 中盤には日が暮れ始め、13曲目の「Late Summer Tale」辺りですっかり暗くなり、2万8000人の振る青いサイリウムがきれいに映えた。続けて「Crescent Child」を歌い上げた後、スクリーンの映像には水樹とピエロが登場する。最初は楽しげにトランプをしていたが、やがて本性を表した黒いピエロ(=ジョーカー)は、水樹を陥れようと妖しげな笑みを浮かべる。そこへ、カードの中から“もうひとりの水樹”が剣を持って登場。逃げるジョーカーと追う水樹。次の瞬間、映像のなかで格闘していた2人が、ステージ上に生身で飛び出してきた。剣をふるう水樹にジョーカーは回転したりトリッキーな動きを見せ、炎を放つ。最後はレーザーの檻にジョーカーを封じ込め、水樹が剣を一閃(いっせん)して爆破。迫力満点のパフォーマンスに会場からは大歓声が沸き起こる。

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 このスペクタルに続けて、剣を携えたまま凛々しく「Naked Soldier」、そして「Synchrogazer」とたたみ込んだ。燃え上がるようなウルトラオレンジのサイリウム一色となった会場を前に、力強いハイトーンやビブラートも繰り出して渾身の熱唱。グイグイと観客を引き込んでいく。さらに、「ギアをMAXに入れて激アツなコーナーに突入します!」と、勇壮な「LINKAGE」を拳を握って歌い加速する。人気曲「ETERNAL BLAZE」では炎が何度も吹き上がり、噴水の水柱もバックスクリーンのてっぺんほどの高さまで打ち上がる。その真ん中で両手を広げる水樹。「行くぞ!」「エターナルブレイズ!」の大合唱がドラマチックに響いた。最新シングル「Vitalization」もレーザー光線が飛び交うなかで、スピード感あるビートに乗せて激しく歌い、息をのむほど。圧巻のクライマックスに、会場からは「ウォーッ!」とものすごい歓声が起きた。本編ラストは「大事な人を想いながら聴いていただければ」と、包み込むような温かいバラード「愛の星」で締める。

 アンコールではポニーテールにリボンで登場し、約10mの高さまでリフトアップした塔の上で「Astrogation」を伸びやかに歌う。バックではアクロバットダンス集団・Gロケッツがリング状のブランコで曲芸を見せ、噴水がウェーブのように上がり、またサーカス感満載に。「SUPER GENERATION」では電飾の光る大きなフロート車(全長約8.5m)に乗り、グラウンドの外周を1周して歌った。満面の笑みを浮かべ、会場のあちこちに手を振りながら。「Love Brick」の最後には「せーの!」でジャンプすると同時に、大量の音玉がバババンと破裂して煙がステージに立ちこめた。

 Wアンコールでは「とびきり熱い曲をみんなにプレゼント」。T.M.Revolutionとコラボした「Preserved Roses」のイントロが流れる。するとステージ中央の球体が開き、T.M.Revolution本人も現れた。大歓声に包まれる西武ドーム。2人並んで歌い、熱のこもったスリリングな掛け合いで聴かせる。彼もツアー中で、大阪から直行してリハなしのぶっつけ本番だったそうだが。「歓声がデカい。気持ちいい!」と西川。そして、TVアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』(TBS系)2ndシーズンのオープニングテーマとして、再びコラボシングルをリリースすることも発表された。

 最初から最後までエンターテインメント企画がてんこ盛りだったスタジアムライブ。それでいて、歌もちゃんと心に残っている。3時間20分にも及んだが、水樹がラスト前のMCで「あっという間だよね」と話していたのを、本当にその通りに感じた。
(文:斉藤貴志)

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