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水樹奈々『1年ぶりのニューシングルに込めた想い、自身を“Vitalize(活性化)”するものとは?』

夏の全国ツアーを展開中の水樹奈々が、1年ぶりのシングル「Vitalization(ヴァイタライゼーション)」をリリース。自らもメインキャストの風鳴翼役で出演する、話題のアニメの続編『戦姫絶唱シンフォギアG』のOPテーマで、かつてないほどの熱量をたたみ込んでいる。

一番伝えたかったのは「自分の運命は自分にしか決められない」という思い

――ツアーが地元・愛媛武道館からスタートしましたが、新居浜出身の奈々さんにとって、松山に故郷感はあるんですか?
水樹奈々幼い頃の私にとって松山は、特別なときにしか行けない大都会でした。雑誌やテレビで見たお洋服や雑貨は、新居浜には売っていないけど(笑)、松山に行けばある。夏休みにカラオケの大会とかで行っていたので、駅前の街並みや路面電車、松山城の付近は、小さい頃の思い出がある風景でした。

――新曲「Vitalization」はそこで初披露したんですよね。
水樹初歌いはいつも緊張します。ライブはリアクションがダイレクトじゃないですか。自分のなかでは200%のものが完成した!と思っていても、みんなはどう感じるかな…?とドキドキで。でもみんな思い切り盛り上がってくださったので、「良かった!」と安堵に包まれたと同時に喜びでパワーがモリモリ湧いてきて。エネルギーの消耗が激しい曲ですけど、本番が一番気持ちが乗って、イメージ通りに歌えました。

――事前には不安もあったわけですか?
水樹ありました。“やり過ぎ”と思われたらどうしよう……とか。攻めて攻めて攻めて、いろんな要素が詰まった曲だけに、情報が多すぎて伝わりにくいことにもなりかねない。でも、アタマから最後まで一気に駆け抜けていく気持ち良さがこの曲にはあって。声を加工したり、変則的なテンポになったり、思わず耳を傾けるポイントを作りつつ、体に気持ちよく流れるものを目指しました。

――Bメロでエフェクトがかかって、抜けてサビでガッと攻め込んでいく感じが鳥肌ものですよね。声優を務める『戦姫絶唱シンフォギアG』の風鳴翼的に言うと、あそこで鞘走る感じですか(笑)?
水樹鞘走ってます(笑)。翼の台詞は毎回、初めて口にするような言葉が多いんですけど(笑)。レコーディングでは嵐のような展開に飲み込まれないように、しっかり地に足を付けて「受け止めるぞ!」みたいな意識で歌いました。でも、ライブでは意識せずそれが自然にできていて。みんなであたたかいものに変えていくような気持ちでした。

――この曲、何度も聴いてると、悲壮感に打たれることもあります。負ける確率の高い戦場に特攻していくような……。
水樹『シンフォギアG』でも、切ないエピソードがいろいろあって。装者たちは「自分の身はどうなってもいいから、大切な人を守りたい」という気持ちで動いていて、その生きざまを歌にしたい想いが強かったかもしれません。それが哀愁みたいなものになったのかな。

――ひとりのキャラクターの心情を詞にしたわけではなく?
水樹キャラクターみんなの想いを、すべて取り入れたいと思いました。結果ハードルが高くなってしまったのですが(笑)、全部が1本で通って、自分で「これだ!」と思えるものに仕上がりました。

――全体を繋ぐ、奈々さん自身が表現したいこともあったのでは?
水樹“自分の運命は自分にしか決められない”というのが、一番伝えたかったことです。今回『シンフォギアG』で起きる事件にはいろいろな人の想いが錯綜して、何が正しいのかわからなくなり葛藤する装者たちの姿が描かれていて。そのなかで自分の進むべき道は、誰かに決められるのではなく、周りの情報に惑わされることなく、自分で選択していかなくてはいけない。どんなに理不尽なことや大変な壁にぶつかっても、諦めずに“自分の信じた道はこれだ!”と貫いてほしい。そんな想いを込めて書きました。

パワフルな歌を支えているのは“食べ力”!?

――熱い想いが核にあって。
水樹前作以上に激アツな展開なので、主題歌も前作の「Synchrogazer(シンクロゲイザー)」以上の熱量を持ったものにしたいというのは、最初にありました。曲にもいろいろリクエストさせていただいて、作曲の上松(範康)さんに確認したら、テレビサイズの1コーラスができあがったのがテイク17、フルコーラスが完成するのにテイク24までいったそうです(笑)

――その分、ボーカルのハードルも上がったのでは?
水樹はい(笑)。曲を作っていたときは、作品とのリンクやメロディーのことに夢中で、作詞していざ歌うぞとなったときに「あれ? こんなに難しい曲になってた……」とビックリしました(笑)。自分でいっぱい仕掛けた罠にハマっていく、みたいな(笑)。でも、自分でコレだと決めたからには、曲の良さが一番引き出せるボーカルにしたいと思って、気合い全開で臨みました。

――どんなことを乗り越えたんですか?
水樹頭サビは最初にみなさんの耳に入る部分なので、インパクトがほしい。でも、ここには悲痛な叫びがこもっていて、メロディーにも哀愁が漂う。熱く激しく歌うだけだと歌詞と全然ハマらないし、柔らかく歌うとインパクトやパワーに欠ける。その相反するものをどう同居させるか。そこが今回の最大の難関でした。

――スピード感とビート感とか。
水樹そうなんです。通常は一緒に存在しないものを、どう心地よく合体させるか。答えを出すために何度も歌っては聴いて。一番苦戦したのは、やっぱり頭サビでした。気持ちの熱さは消さず、優しさも混ぜるけど弱くなりすぎないように。「あえて裏声に」、「ここは地声で」、「地声と裏声の間ぐらいで」とか、いろいろ考えながら歌っていきました。

――そういう求道者的なところは「その身を剣と鍛えた戦士」の翼と重なったり?
水樹翼の生きざまは、私も似ているところがあるかもしれません。私はあそこまで頑なではないですけど(笑)、自ら戦火に飛び込んでいくのは近いものがあるかも。翼は誰かを守るために、私はみんなに笑顔を届けたくて、持っているパワーを全放出する。翼が自分のふがいなさを恥じて夜中にずっと剣を素振りするように、私も難しい曲で苦戦したら、夜中に歌ったり踊ったり特訓してます(笑)

――そんな奈々さんを“Vitalize(活性化)”するものというと?
水樹うちの(愛犬の)けぇたんと、カレーと(笑)、親友とのごはんですね。ツアー中は土・日に東京を出るので、平日はお仕事がギュッと詰まっているのですが、そういうときだからこそ、気心の知れた友だちと1時間でもごはんを食べるとパワーチャージされて、また次のステージに向けてがんばれます。

――カレーは夏場も?
水樹バテ気味なときこそ汗をかきながら食べて、スパイスで胃を活性化させます。お野菜もいっぱい摂れるから、外食続きのときにいいんです。あと、料理もすごく気分転換になります。野菜とか切る作業が楽しくて、サササッと千切りがうまくできると、“あぁ気持ちいい”っていう(笑)。ナスやキュウリやオクラを細かく切ったものを、愛媛の空港で買ってきた讃岐うどんにぶっかけて食べて、活性化しました(笑)

――奈々さんのパワフルな歌を支えているものは……。
水樹やっぱり食べ力ですね(笑)
(文:斉藤貴志)

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