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『mixi』低迷時に誕生した救世主的存在『モンスト』 “敵をはじく”ことが日常生活の一部になったワケ
レッドオーシャンのスマホアプリ市場での闘い 根底に流れる“ユーザーサプライズファースト”の精神
そんな中、9年続く『モンスト』の開発チームが変わらず大事にしていることは、“ユーザーサプライズファースト”と、“みんなでワイワイ遊べるかどうか”という2点だ。
コラボをはじめ、モンストの最新情報は、メディアよりも先に、ゲームを立ち上げると号外として発表することでまずはユーザーに提示。オフラインイベントで発表したコンテンツはその日に実装するなど、スピード感を持ちつつ、ユーザーサプライズファーストで常に“驚き”を届けている。
「既存のユーザーさんはもちろん、新規の方も含め、みなさんが楽しめて、想像を超えるようなキャンペーンにしたいと思っています。10周年がピークではなく、その先20周年、30周年と続いていけるように考えていきたいですね」
『モンスト』のキャラクターを使った新たなゲームも続々リリース。今年7月には、シリーズ最新作のアクションゲーム『ゴーストスクランブル』を配信し、今年から来年にかけて複数タイトルのリリースも予定しているそうだ。
スマホが普及し始めた当時、個人でプレイすることが多かったスマホゲームに、仲間で集まって遊ぶという新たな風穴を開けた『モンスト』。新たなことへの挑戦は、想像以上の苦労や失敗もあっただろう。
「失敗を恐れたら、運営型のタイトルは継続していかないと思います。自信と勇気を持って、変化を恐れずやっていくことは、チーム一同常に意識しています」
開発チームの根底にあるのは、「ユーザーが驚いて、楽しんでくれるようなおもしろい物を作り続けたい」という想い。『モンスト』の進化と挑戦は、まだまだ続く。
(取材・文/辻内史佳)