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コンセントの隣に“オープン”した牛丼屋に反響「こびとの世界でもコロナ対策してる」「駅地下にありそうな店舗面積感」

 こびとの世界に飲食店が参入? Mozu(@rokubunnnoichi)さんが今回制作期間4ヵ月をかけてこびとシリーズ第8弾「こびとの牛丼屋」を完成させたのが話題に。Twitterの動画投稿には「松屋感すげー!看板のくたびれた蛍光灯には脱帽」「手先の器用さだけじゃない、観察眼も無ければ出来ない神業」「芸が細かい」などさまざまなコメントが寄せられている。どんどん広がっているこびとの世界。今回の作品の制作の裏側について話を聞いた。

点滅する蛍光灯と張り間違えたポスターのくたびれ感へのこだわり「完成させて初めて見た時、興奮して震えました」

 「夜、部屋を出たら良い匂いがしてきた」という文言とともに投稿された動画を見てみると、薄暗い中に「みに屋」という某牛丼チェーン店を彷彿とさせる看板と店構えが浮かび上がる。自動ドアを開けてみると、すでにこびとが食べ終えたと思われる(?)食器がカウンターに置かれたままに。ピッチャーの水の跡、卵を溶いた食器に残った卵液、乱雑に置かれた調味料類、『ポテサラ入荷しまたし』という絶妙な誤字のポップなど、全体的に漂う絶妙にくたびれた雰囲気に「観察眼も無ければ出来ない神業!」という声も見られた。
 なかでも今回、反響が多かったのは蛍光灯の点滅具合。「看板の点滅がリアルすぎる」「看板の下地枠の影や電球の点滅まで表現した人って、今まで地球上に居たんでしょうか」などのコメントが寄せられた。

「今作はくたびれた蛍光灯や貼り間違えているポスター(ポテトサラダ入荷しまたし)が自分の目で見たくて作品化したので、その反響が大きいのはとても嬉しいです。『これが好きなの自分だけじゃなかったんだ』という安心感もありますね (笑)」

 そもそも最初はレストランを作る予定だったというMozuさん。「より庶民的で生活感があった方が僕らしいのではないか」と思い、牛丼屋に変更した。

 Mozuさんの作品の魅力はなんといっても細部にまで行き届いたリアル感。今回の作品も、飛沫防止のアクリル板、メニューポスターにさりげなく東京都が現在出している「感染拡大防止徹底宣言 登録店舗マップ」まで張り出していたりとコロナ禍の今を史実に再現。相変わらずの芸の細かさだ。ただリアルなミニチュアではなくついつい何度も見たくなる面白さがある。
「照明が切れかけている演出とポテトサラダの張り紙にはこだわりました。これらを完成させて初めて見た時、興奮して震えました(笑)。また、ソースや紅生姜もところどころ倒れていたり蓋がずれていたりするのもポイントです」
 一方で苦労したところも。

「ドアの網目とソース類ですね。網目は、カッターで一本一本線を入れて、ソース類は28個作らなければいけなかったので大変でしたが、どちらも楽しくて仕方なかったです」

 日常の些細な一コマをミニチュアに落とし込むことで、さまざまなストーリーを想像させるMozuさんの「こびとの世界」。『こびとのベランダ』は「小学4年生のときの僕の憧れの部屋」、『冷蔵庫前駅』は「こびとにとってスーパーへの買い物は家の冷蔵庫に行くような感じかなと想像して「冷蔵庫前駅」という駅名を付けた」と話していた。それでは『こびとの牛丼屋』について聞くと――。

「こびとが経営しているので、おそらく材料はその家の巨大な冷蔵庫から取ってきているんだろうなぁとか、このお店の最寄駅は冷蔵庫前駅だろうな、とか色々妄想しています。

 また、倒れたソースや置き忘れた傘からも色々なストーリーが想像できますよね。これを見た方も、その人だけのストーリーを妄想してくださると嬉しいです」

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