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コンセントの隣に“オープン”した牛丼屋に反響「こびとの世界でもコロナ対策してる」「駅地下にありそうな店舗面積感」
点滅する蛍光灯と張り間違えたポスターのくたびれ感へのこだわり「完成させて初めて見た時、興奮して震えました」
夜、部屋を出たら良い匂いがしてきた。
— MOZU STUDIOS (新潟個展開催中) (@rokubunnnoichi) March 23, 2022
こびとシリーズ第8弾
「こびとの牛丼屋」
全て手作りのミニチュア作品です。
制作期間は約4ヶ月。 pic.twitter.com/ImxajUXzxv
「今作はくたびれた蛍光灯や貼り間違えているポスター(ポテトサラダ入荷しまたし)が自分の目で見たくて作品化したので、その反響が大きいのはとても嬉しいです。『これが好きなの自分だけじゃなかったんだ』という安心感もありますね (笑)」
そもそも最初はレストランを作る予定だったというMozuさん。「より庶民的で生活感があった方が僕らしいのではないか」と思い、牛丼屋に変更した。
Mozuさんの作品の魅力はなんといっても細部にまで行き届いたリアル感。今回の作品も、飛沫防止のアクリル板、メニューポスターにさりげなく東京都が現在出している「感染拡大防止徹底宣言 登録店舗マップ」まで張り出していたりとコロナ禍の今を史実に再現。相変わらずの芸の細かさだ。ただリアルなミニチュアではなくついつい何度も見たくなる面白さがある。
「ドアの網目とソース類ですね。網目は、カッターで一本一本線を入れて、ソース類は28個作らなければいけなかったので大変でしたが、どちらも楽しくて仕方なかったです」
日常の些細な一コマをミニチュアに落とし込むことで、さまざまなストーリーを想像させるMozuさんの「こびとの世界」。『こびとのベランダ』は「小学4年生のときの僕の憧れの部屋」、『冷蔵庫前駅』は「こびとにとってスーパーへの買い物は家の冷蔵庫に行くような感じかなと想像して「冷蔵庫前駅」という駅名を付けた」と話していた。それでは『こびとの牛丼屋』について聞くと――。
「こびとが経営しているので、おそらく材料はその家の巨大な冷蔵庫から取ってきているんだろうなぁとか、このお店の最寄駅は冷蔵庫前駅だろうな、とか色々妄想しています。
また、倒れたソースや置き忘れた傘からも色々なストーリーが想像できますよね。これを見た方も、その人だけのストーリーを妄想してくださると嬉しいです」