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SNSユーザーも古き良き“薫り”に反応… “昭和あるある”が詰まったジオラマ駅舎で繋がる「思い出と共感」
古き良き時代をいつでも見れるという喜び
鉄道模型に重量感を求めて40歳前後まで仕事人間で趣味に割く時間が全くありませんでしたが、15年程前、当時流行していたブログを始めてみようと思い、子供の頃好きだった鉄道模型を25年ぶりに復活させました。
鉄道模型工作の経験がほとんどなかったため、最初は、鉄道模型の完成品にウェザリングをかけるなど、制作過程をブログにアップしていたところ、それをご覧になった読者から、たくさんのアドバイスを頂くようになりました。工作技術に係る人や、実際に線路の保守点検をお仕事にされている方などから、“そもそも線路とはどんなものなのか”という細かい助言や資料が届き、そのお陰でかなり実際の鉄道風景に近いものを作れるようになりました。
鉄道模型に重量感を求めてキットについては、市販のものを2〜3組み立てると、作り方のコツがわかるので、それを応用し自作をし始めました。市販キットは、高価であることと、自分が作りたいもの…例えば“建物の内装”までカバーしているものがなかったので、自作せざるを得ないという事情もありました。
――作品は古き良き日本の「鉄道」をテーマにした作品が多いようですが、なぜこのような作品を作ることにしたのでしょうか?
鉄道模型に重量感を求めてどうせ作るのなら、自身の体験をベースに作ろうということで、故郷・福島で見た昭和40年代から50年代頃をイメージしたジオラマにしました。首都圏と比べ、国鉄の地方路線は、当時かなりボロボロでしたから、余計古く見えるのかもしれません。ただ、今では消えつつある風景とも言えるので、それを再現することにより、古き良き時代をいつでも見られるという喜びも得ることができます。