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河村隆一『昼ドラEDテーマの新曲からアーティストとしての今を語る!』

2011年の夏にリリースされた「YO GA YONARA…」以来、1年10ヶ月ぶりのリリースとなるシングル「七色」。今作は、東海テレビ・フジテレビ系昼ドラマ『白衣のなみだ』のエンディングテーマとして作られたという、極上のバラードだ。

自分が日々思うことも含め歌詞に書きました

――「七色」は、『白衣のなみだ』のエンディングテーマとして、すでに聴かれている方も多いと思いますが。
河村隆一はい。今回、『白衣のなみだ』のエンディングテーマのお話を頂き、自分でもデモテープを作っていたんですが、葉山拓亮くんが作曲してくれました。葉山くんとは、僕が以前INORANと葉山くんと一緒にやっていた、Tourbillonというユニットの頃からずっと一緒にやってきたんだけど、ソロになってからもずっとタッグを組んで一緒にやってきていて。今回エンディングテーマのお話を頂いたことを彼にも話して、「良い曲を思い付いたら作ってくれないかな」と振ってみたんです。そうしたら、彼から出て来た楽曲のなかに「七色」があって、純粋に良い曲だな、歌いたいな、という感情が沸いてきましたし、ドラマの曲としても、とても合うと思ったのでこの曲を選びました。

――ドラマのストーリーに沿った曲作り、歌詞作りだったということですか?
河村そうですね。映像としてはまだ上がっていなかったんですが、約100枚ほどのプロットを見せて頂きまして、その後、プロデューサーの方とお会いしてお話を直接伺ったんです。第一部は滴(しずく)という名の女医さんが主人公の物語なんですが、彼女は結婚して10年目に子供を授かるのだけど、それと同時に癌が再発してしまうんです。日々いろんな患者さんと向き合いながら、自分自身も逆らえない運命と戦っていくというストーリーで。プロデューサーさんから「今回は、命の大切さを強く訴えていきたい」と言われたんです。2011年には東北で大きな地震もありましたし、今の時代、なかなか希望を持って生きることができないという人が多いという話を耳にします。ドラマはもちろん、音楽の力で、そういう人たちに力を与えてあげて欲しいという熱いメッセージを頂いたこともあり、自分が日々思うことも含め、歌詞を書いていきました。

――ミュージックビデオ(MV)では隆一さんがピアノを弾き語りされていて、イメージとしては、白一色ですが、タイトルの「七色」には、どんな意味を込められたんですか?
河村いつもは歌詞を書き上げてから、最後にタイトルを付けるのもあり、今回も最初はタイトルを考えることなく歌詞を書き始めたんです。ドラマの内容と、最近自分のなかで考えていることが合致した点が多かったこともあり、3パターンの歌詞を書いたんですが、どの歌詞にも“七色”という言葉が自然と入っていたんです。実は、葉山くんから曲を聴かせてもらったときから、この曲には「七色」という仮タイトルが付けられていたのもあり、すごくこの曲にその言葉が合っていると思えたので、そのまま仮タイトルを付けました。MVは、今回新しく初めてご一緒させて頂いた監督さんのイメージだったんですが、すごくいいなと思えたので、完全にお任せしたんです。実は、僕もアイディアを出していたんですよ。命というテーマもあったので、星の一生と人の一生を描いたモノにしようと思っていて。星は消滅した後でも、何億光年もの間、その光は灯され続ける。人の一生はそんな星に比べたらすごく短いけれど、人の想いや音楽や言葉は、星の光と同じように、その人が死んだ後も、夜空の星の様に灯され続けるんだということを描いたモノにしたかったんです。“死”というテーマの曲だからこそ、暗くはしたくなくて。死があるからこそ、輝いて生きて欲しいということを伝えたかったんです。十人十色じゃないですけど、1人ひとりが精一杯光りを放って生きて欲しい。「七色」というタイトルには、そんな願いも込められているんです。

若い世代や世の中、日本のこと――いま自分ができることで力になりたい

  • 七色

    七色

――なるほど。カップリングの「the earth〜未来の風〜」も、とても深い愛を感じるミィディアムナンバーですね。
河村この曲は、「七色」のカップリングを意識して作った曲でもあり、BSジャパンの『省エネの達人「企業編」』のテーマソングでもあるんです。僕自身、エネルギー問題にもすごく興味がありますし、この先の世の中、未来の若者へ伝えたいことも、この歌詞には込められているんです。僕らが生きて来たこれまでの時代は、戦争を直接経験することもなく、バブルと言われる時代で、音楽もCDがすごく売れていた時代でもあって。夢と言ったら、“大きな家に住んで、高い車に乗ること”という純粋なことだったりしたのに、今の子たちは、そんな夢すらも持たなくなってしまったように思うから。今の若い子たちは、僕たち大人が残した負の財産を背中に背負わされている時代だなっていう責任も感じていて……。だからこそ、自分を諦めないでとこの歌で伝えたかったんです。そして、今をもっともっと良い時代にしていく責任があると思っている。だから、みんなも夢を捨てないで生きてほしい、未来に夢を持ってほしいってね。

――だから、未来を担う子供たちのコーラスが入っているんですね。
河村そう。みんなで、未来が良くなることを考えていったら、少しずつ未来は明るいモノへと変わっていくって、そう思うんです。心の豊かさを失わないでほしいなって思うんです。僕も、若い頃は音楽のことだけを考えて音楽やってましたが、いまこの歳になって自分だけのことではなく、若い世代のことや世の中のこと日本のことを考えるようになったんです。だからこそ、いま自分ができることで力になりたいと思うんです。そんなメッセージが、聴いてくれた人の心に届いてくれたらいいなと思います。
(文:武市尚子)

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