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上白石萌音・萌歌、希少な“姉妹で歌える”若手女優枠 消費されない立ち位置に
姉妹揃って『東宝シンデレラ』、浜辺美波と共に同オーディション出身者が飛躍
対する妹の萌歌も、『魔女の宅急便』『続・時をかける少女』など人気作の舞台や、今年話題となったドラマ『義母と娘のブルース』の娘・宮本みゆき役、そして『午後の紅茶』のCMでChara「やさしい気持ち」やスピッツ「楓」、aiko「カブトムシ」などのカバー、『テイジン』のテーマソングなどを歌唱して話題になっている。同じく『第7回東宝シンデレラ』でニュージェネレーション賞を獲得した浜辺美波も数々の作品やCMに出演して活躍が目覚ましいが、“グランプリは大成しない”といったジンクスをものともせずに彼女もガンガンと追い上げている印象がある。
“歌える女優”の立ち位置を姉妹で確立、若手女優で唯一の立ち位置に
また、2014年にORICON NEWSのインタビューで、姉・萌音が“落ち込んだときの気分転換方法”を聞かれて「歌うことです。歌っていると、どんなに悲しいことも悩んでいたこともふっとびます」「いつも気づいたら歌っていて、家ではよくうるさいって迷惑がられます(笑)。でも、私にとっていちばん幸せな時間です」と答えている。2016年には“好き”が実りCDデビューを果たし、音楽番組やイベントで歌唱して高い評価を得ながら女優業を両立。妹の萌歌も前述のように『午後の紅茶』や『テイジン』などのCMで歌声を披露し、視聴者からCDを出してほしいとの声が上がるほど歌のファンも増加中だ。両者とも歌唱分野でもしっかりとポジションを獲得しているのだ。
派手さ無しに需要? 2人そろって堅実な実績で消費されない女優に
そして、姉妹の特長や特技が適材適所で活かされ、出演作がここぞとばかりにハマるのである。過度な露出が“ゴリ押し”のマイナスイメージをもたらすこともなく、姉20歳、妹18歳という若さながらも必要以上に消費されることもない。姉妹はなぜか今後も堅実で息の長い女優活動を続けることが容易く想像できる、不思議な立ち位置にいるように見える。
こうした上白石萌音・萌歌姉妹の堅実な印象や実績も、おそらく“安売りしない”、“消耗させない”といった事務所の方針もあるからだろう。姉妹が所属する東宝芸能は、沢口靖子、長澤まさみをはじめ、同オーディション出身の人気女優たちが所属する老舗事務所。昨年の設立50周年を機に開催されている男女混合の『新人オーディション』でも「東宝シンデレラで培った、新人発掘・育成で、選ばれた新人を息の長い、実力のあるスターへと育成します」と謳っているだけに、姉妹の着実な活動を大きな器で支えているのだろう。
2018年、映画『羊と鋼の森』で姉妹初共演を果たしたことも記憶に新しいが、今後も多くの期待を背負いながら歴代の東宝シンデレラ同様、息の長い“歌える姉妹女優”として大成していくのではないだろうか。