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【関ジャニ∞ライブレポート】「関ジャニ∞はまだまだです」7人が貪欲であり続ける理由

関ジャニ∞ メンバーそれぞれの個性をPICK UP!

渋谷すばる
“気持ち良さ”を牽引するクリスタルボイス
 ロック、ブルース、歌謡曲……。そんな従来の渋谷が得意とする音楽ジャンルのどれとも似ていない、横山裕とのユニット曲「ハダカ」(作詞:横山、作曲:渋谷)を、“らしい”出で立ちと“らしからぬ”振り付けで踊る場面が新鮮。メインボーカルとして、そのクリスタルのような“澄み声”と、切なさの滲む“揺れ声”や“濡れ声”の使い分けが巧みなだけでなく、さらにその繊細さをハモリにも発揮し、複雑な和音をピタリとハメていく。でも“心のままに”な自由さもあって、エイトの歌声の“気持ち良さ”を牽引するその存在感は増すばかり。

錦戸亮
卓越した音楽センスをバンドアレンジで発揮
 最新シングル「NOROSHI」の特典には、今回ライブで披露されるバンド曲「Tokyoholic」をメンバー全員でアレンジした際の映像が収められている(特典映像ではインスト曲だが、ライブでは歌詞がついた)。そのアレンジの中心にいるのは錦戸。日常生活の中に、“音を作る”ことが自然に組み込まれている、そんなさり気なさをライブでも貫き、“しゃしゃりでないのにデキるヤツ”な雰囲気が最高にクール。バンドの時はワイルド、大倉とのダンス曲「Steal your love」では妖艶に。なんでもできちゃう天才肌は、メンバーの楽器演奏術の進歩に目を細める。

安田章大
歌って踊れて曲も書けて、何と言っても笑顔は天使
 エレクトロ、スカ、ロック、ポップス、ブルース、バラードと、これまでありとあらゆるジャンルの曲を手がけてきた関ジャニ∞屈指のソングライター。2年前に作ったという「Black of night」はダンス曲。さすがメンバーが作っただけあって、渋谷の声にも合っているし、前の曲とのつながりで吐息から曲が始まる流れなど、とてもドラマティックだ。来年、久しぶりの舞台に挑戦し、演歌を披露するというが、(元々歌はうまいがでも)ここ数年の歌唱力の向上度合いはメンバー随一。丸山とのユニット曲「The Light」は歌って踊れて天使のスマイルな安田の本領発揮。

丸山隆平
ハモリ職人で絡み職人でエイト自慢のベーシスト
 『関ジャム 完全燃 SHOW』のイイ影響をモロに受け、ベーシストとしての腕前はこの一年上がりっぱなし。バンドスタイルで披露する「NOROSHI」のベースラインの存在感たるや! 観客をヘンな気持ちにさせる才能も加速するばかり(?)で、お馴染みの寸劇「エイトレンジャー」では、巧みなイリュージョンから変顔まで自由自在の活躍を見せる。踊ったり演奏したりしない曲でも、ファンサービスして、ハモって、ボケて、メンバーに絡んでととにかく忙しい。ハモリ職人としても、(メンバーとの)絡み職人としても、絶え間なくイイ仕事をする男。

大倉忠義
バンドでもダンスでも乱れる息。胸に宿すはアイドル魂
 最早“吐息職人”と言ってもイイかもしれない。錦戸とのダンス曲「Steal your love」では、長距離移動とダンスを組み合わせた演出で、後半になるにつれヘッドセットに拾われる呼吸音が大きくなっていく。その「はぁはぁ」な息の乱れが「Black of night」につながる流れは秀逸。終盤のバンドでも、アコースティックと対比させるかのように、激しく情熱的なドラム演奏を披露し、挨拶の前に息を整え、さらなるチームの向上を誓う。エイトのドラマーは、その胸に美しく果てなきアイドル魂を宿す。

横山裕
脱いで吹いて叩いて台本も書く七変化キング
 3年前に始めたトランペットは上達の一途を辿り、久しぶりに復活した「エイトレンジャー」は、イリュージョンやフライングなどの凝った演出で、エイトらしいサプライズを仕掛けてゆく。“最高で最強”のグループを目指す、その未来地図を最も具体的に描いているのがエイトのブレーン横山である。渋谷とのユニット曲「ハダカ」ではその鍛えられた(でも白い)肉体も披露しつつハモリも完璧。来年発売の新曲「なぐりガキBEAT」のイントロでもトランペットのソロがあり、踊って歌って脱いでふざけて叩いて吹いて台本書いて、とメンバー内の“七変化”キング。

村上信五
ラップにピアノに全力疾走。キングの挙動に目が釘付け
 関ジャニ∞で“キング”といえばこの男。TAKATSU-KING名義の「王様クリニック」は久保田利伸からの楽曲提供。『関ジャム〜』ではその久保田に“グルーヴがある”と褒められていたが、大真面目に歌い踊りつつ、コール&レスポンスで会場を一体化させるパワーはさすが。他メンバー同様、楽器の演奏技術も急上昇中で、特に「NOROSHI」のホーンセクションのパワフルさと対照的なピアノの軽快さが心地いい。ステージ上を全力疾走したり、早送りした阿波踊りのような踊りでハジけたり、率先してバカになれる予測不可能な男の動きに、つい目が釘付けに。

(文/菊地陽子)

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