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“安さ”だけじゃない アニメや和などの“コンセプト”カプセルホテルが話題

 政府が掲げる“2020年、訪日外国人観光客数4000万人”に向け、宿泊業界では様々な動きが活発に見られている。現在放送中のドラマ『拝啓、民泊様。』(TBS系)で描かれている“民泊サービス”の成長も目覚しく、民泊サービスを提供するAirbnb(エアビーアンドビー)は2016年の訪日外国人利用者数300万人突破を発表した。利用者に選ばれるべく、個性を競い合っている中、“安く泊まれる”ことを最重視してきたカプセルホテルにも新たなコンセプトが続々登場している。

“男性専用”のイメージを一新 ネットカフェに奪われたシェアを取り戻す試み

 サウナやレストランが併設されたカプセルホテルは、予約がなくとも気軽に、かつリーズナブルに宿泊することができる。長らく“男性専用”というイメージが強くあったが、今では女性専用フロアを設けることで足を運びやすい印象に変わりつつある。誰もが求める“安さ”において、カプセルホテルは宿泊業界のトップを走り続けている…と思いきや、その“安さ”において、近年ネットカフェにその座を奪われているのが現状だ。

 「若い方はあまりサウナに行かないですし、カプセル利用者も年配の方が多かった。他のカプセルホテルを見ても若い方で溢れているカプセルホテルはほとんどないと思います。30代のサラリーマンもほとんどいないんじゃないですかね?若年層のほとんどはネットカフェに行ってしまいます」と話すのは横浜・日の出町にあるカプセルホテル・『ニューシティー横浜』支配人の藤井純一氏。

壁やベッドシーツ、抱き枕……随所に萌えキャラがお目見えする“痛カプ”が成功

 そんな状況を打破するため、『ニューシティー横浜』が約2年前に実施したのは、壁やベッドシーツ、抱き枕など、随所に萌えキャラがお目見えする、痛いカプセルホテル“痛カプ”という新空間。壁にはオリジナルキャラクターが描かれており、カラフルなライトがキラキラと壁を照らす。
 鋭い個性を爆発させる“痛カプ”は、同ホテルの地下にあるアニソンカフェ『すた〜ず』とのコラボ企画として立ち上げたものだったのだが、狙いだった若年層以外にも効果をもたらしたという。「痛カプを作った後に外国人の予約がパタパタっと入ったんです。カプセルホテル自体が外国人にしたら珍しいので、結構ビックリしている方もいますよ。日本の方と違って感情がワーッと出ているので、ものすごくはしゃいでいる方が多いですね。カプセルの中を見てまわる方もいれば、抱き枕を並べて写真を撮っている方とかいらっしゃいますね」(藤井氏)

 必要最低限の空間を作り出したカプセルホテルは、外国人からすれば“日本ならでは”のものであり、さらにアニメ文化が重なりホテル自体が観光の一部となった。今では和風コンセプトのカプセルを第4弾まで増加させ、利用者の10パーセントが外国人なのだという。

“和カプ”で外国人観光客を新たなターゲットに

 “安さ”を残しながら、このような“個性”を推しだすカプセルホテルが広がりをみせている。例えば、『女性だけが泊まれるカプセルホテル 秋葉原BAY HOTEL』では期間限定でアニメ『KING OF PRISM』とコラボし、登場キャラクターと添い寝できる空間を提供。『カプセル旅館 京都』では外国人観光客に人気の畳が敷かれている。

 一方、成田空港第2旅客ターミナルと隣接する『9h(ナインアワーズ)』は“出張などの目的を持った人が短期間滞在するため”という明確なテーマを持つ。7時間の睡眠と前後1時間の休息で利用する必要最小限のものが用意され、白を貴重としたシンプルなデザインからは清潔感に溢れている。また“泊まれる本屋”と話題のコンセプトホテル『BOOK AND BED TOKYO』の“本棚の中で眠れる「BOOKSHELF」ベッド”はカプセルホテルのような空間でありながらその特別感が魅力だ。“安さ”だけが群を抜いて際立っていたカプセルホテルの新たな取り組みで、一層の広がりをみせる宿泊業界。今後もさまざまなコンセプトが誕生していくことだろう。

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