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クマムシ、紅白出場に意欲「スケジュール開けています」

歌ネタ自体、あんまり楽しくはない(佐藤)

――クマムシさんも、小さなお子さんからご年配のかたまで、幅広い年齢層に大人気ですよね。
長谷川 ライブ終わったあとに、2ショット撮影会とかすると、ご家族でいらっしゃる方も多いですし、佐藤君はイケメンなんで、若い女性のファンのかたとか多いんですけど、そのなかに、僕みたいなかたが何人か並んでいらっしゃることがあって(笑)。そのかたたちは、完全に僕のファンなんですけど、目をキラキラさせながらも、ウワーって、ものすごい勢いでいらっしゃるので、すごくうれしいんですけど、圧倒されちゃいますね(笑)。

――ブレイクしたからこその悩みは?
長谷川 時間がない中で、どれだけいい曲ができるかというぐらいですかね。
佐藤 アーティストの悩みじゃん(笑)。
長谷川 最近は、朝起きた瞬間に、メロディが思い浮かんでくることもありますし。

――それを佐藤さんに聴かせると。
長谷川 まず佐藤君ジャッジがありますからね。そこでオッケーにならないとボツですから。

――佐藤さんのジャッジは厳しいんですか?
長谷川 かなり厳しいですね。

――ジャッジの決め手は何なんですか?
佐藤 僕が聴いて、単純におもしろいか、おもしろくないか。
長谷川 以前、佐藤君のオッケーが出ないままやったネタがあったんですけど、全然楽しそうじゃなくて。ツッコミの声の出方が違うんですよ。そうなると、見ている人も楽しくないじゃないですか。だから、佐藤君の気持ちも乗ってくるような歌を作るようにしてますね。
佐藤 まあ、歌ネタ自体、あんまり楽しくはないんだけどね。それよりも漫才とかのほうが楽しいから。
長谷川 それ、今始めて聞いた。
佐藤 長谷川はメロディにこだわるんですよ。でも、あくまで歌ネタだから、おもしろい歌詞を入れなきゃってところで、昔は言い争ったこともありますけどね。

――プロデューサー的な。
佐藤 ……(手で顔を隠す)
長谷川 出た!(笑)

――最後に、お2人がこの先目指すものとは?
長谷川 僕たちの事務所の大先輩には、ドリフターズさんやクレイジーキャッツさんという音楽とコメディーで大成功されたかたたちがいますんで、先輩たちに追いつけ、追い越せじゃないですけど、僕たちもその両方で愛される芸人になりたいですね。
佐藤 いつかアルバムも出せたらいいよね。

――ザ・ドリフターズさんのように、日本武道館ライブの実現も!
長谷川 そうですね。海外のアーティストの方がいらっしゃった際には、ぜひ僕たちを前座に呼んでいただけたら。

――ご自身たちで満杯にしようというのは?
長谷川 考えてなかったですね(笑)。まだまだそこまでの段階ではないですから。

――ブレイクされても調子に乗られないんですね。
佐藤 若干、僕は乗りかかってますけど(笑)。
長谷川 でも、お給料が変わらないので、調子に乗りたくても乗れないですね。というか、この先も変わらないと思います。

『紅白歌合戦』出場に意欲、スケジュールばっちり空けてあります

――『紅白歌合戦』の出場は視野に入れてますか?
長谷川 もちろん! スケジュールばっちり空けてあります!
佐藤 もし、僕らが出場できた暁には、8.6秒バズーカーの2人に応援しにきてもらいたいですね!
長谷川 あのままの衣装で来て、「紅組じゃねえかよ」って突っ込まれて(笑)。
佐藤 なので、そのときだけ白いつなぎでお願いできたらなと。
長谷川 完全に妄想が膨らんでますけど(笑)。妄想に終わらないように、まず湘南3部作でこの夏を盛り上げないといけないなって。そして、『M-1グランプリ』とか、お笑いの賞レースのほうも狙いたいですね。

――『M-1』と『紅白』の出場は史上初になるんじゃないですか?
長谷川 本当だ!

――ぜひここで宣言を!
佐藤 嫌です、嫌です、嫌です〜(全力で否定)。僕らは、準決勝進出を狙ってますから。
長谷川 大井競馬場の。敗者復活戦を目指して(笑)。

――みなさんが決勝進出を目指している中、準決勝とは。
佐藤 『M-1』はそんなに甘いもんじゃないから!
長谷川 確かにそうだけど。目標にするのぐらい自由じゃないの?
佐藤 いや。ずっと劇場に立っている方のように、僕らはネタを作れてないし、実力派ばかりの中で、図々しく優勝したいです! とか言えないですから。もちろん売れたい気持ちは人一倍あります! でも、ちゃんと現実を見て、自分たちを客観視できないといけないと思うんです。勘違いしちゃいけないと思うんです。
長谷川 なんか急にキャラ変わってない? 今日、どうしちゃったの?

――やはりプロデューサー的な。実はいろいろ考えられているんだなと、かなりイメージ変わりました。
佐藤 出しちゃった、僕を(笑)。
長谷川 佐藤さん、出ちゃいました。
佐藤 ……(手で顔を隠す)
長谷川 出た、恥ずかしのポーズ!!
佐藤 もう、大丈夫です。ありがとうございました!
長谷川 強制終了です(笑)。

(文:星野彩乃/撮り下ろし写真:草刈雅之)

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