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低燃費と利便性だけじゃない! 車好きをも唸らす「コンパクトカー」驚きの“走り”

 現在、国産車の中では、トヨタの『AQUA』、ホンダの『FIT』、そして日産の『NOTE』、この3車種が人気コンパクトカーの三強だろう。それに続くのがスズキの『スイフト』。マツダの『デミオ』あたりか。ハイブリット車のAQUAとFITのハイブリッドは、1リッターで30キロ以上走る低燃費を誇る別格クラスで説明不要だが、他の車種でもリッター20キロを謳っており、それがカタログ上だけの数値ではなく、実際に、それに近い数値を叩きだしている。

「低燃費=おとなしい車」という概念をぶち破る

 90年代に、GT-Rやランエボなどの国産モンスター車や、セルシオに代表される高級セダンがリッター10キロ走ったら奇跡、5キロぐらいで、まあ普通、しかし車としては凄くイイ! という感覚を持ったオジさん世代にしてみれば、リッター20キロを達成と言われても、「そんなんでマトモに走るのかな?」などと不安になる。
 街乗りでも大型車に煽られ、高速道路では、トレーラーや観光バスと並んでトロトロと80キロ巡航しなきゃいけないような車だろう? と、先入観を持ってしまうのも当然の話。ところが、排気ガスも少ない、騒音も低い、車体が小さいので運転の苦手な人でも都心の狭いパーキングに止めやすい…そんなエコな部分と利便性だけがコンパクトカーの魅力だと思っていると、大間違いなのだ。

軽量ボディでキビキビ走るコンパクトカーの走行性能

 筆者はAQUA、FIT、NOTEの3車種に関しては、けっこうな距離を運転してみたので断言できるが、昨今のコンパクトカーはかなり“速い”。そりゃ、ランエボやGT-R全盛期に、国産車でも280馬力のスーパーカー級がゴロゴロしていた時代を、いまだに懐かしむ気持ちは理解できる。たしかに、どの車種のカタログを見ても平均100馬力。トルクだって「こんなんで坂道をちゃんと登れるのか?」と思ってしまう。
  • プリウスと同等のパワーユニットを組んだTOYOTA『AQUA』

    プリウスと同等のパワーユニットを組んだTOYOTA『AQUA』

  • スポーツカーのような走りを堪能出来る『AQUA』

    スポーツカーのような走りを堪能出来る『AQUA』

 でも、AQUAは、あの小柄な車体に3ナンバー大型車プリウスと同等のパワーユニットを組み込んでおり、乗った感覚はまんまスポーツカー。FITに至っては、ハイブリッドとエンジンのイイトコ取り。ベーシックなFITのガソリン車でも、ホンダの誇るV型ピストンが小気味よく回る。NOTEだって負けちゃいない。スーパーチャージャーを搭載して、日産らしい硬派な走破性をちゃんと残している。むしろ徹底して軽量化した車体は、コーナーからストレートに向かうときに欲しい加速を実現。急な坂道も苦にしないクイックな反応に関しては、肥大化した大型車に対し「なにモタモタしてんだよ!」と言ってやりたくなるような機敏さを感じさせてくれるのだ。

 非合法速度で勝負するサーキット走行でもやらない限り、力不足は感じない。ちなみに筆者は、FITのガソリン車、それも最もベーシックな13リッター車で、東名高速道路を東京から静岡まで走らせたが、大井松田から御殿場のコーナーと坂の連続で苦しそうに走っている大型車の横を、追い越し車線でスイスイと抜いた。
  • ホンダの誇るV型ピストンが小気味よく回る『FIT』

    ホンダの誇るV型ピストンが小気味よく回る『FIT』

  • ゆったりとした乗り心地を誇る『FIT』の内装

    ゆったりとした乗り心地を誇る『FIT』の内装

運転している人が一番楽しい、コンパクトカー

  • 日産らしい硬派な走破性をしっかり継承する『NOTE』

    日産らしい硬派な走破性をしっかり継承する『NOTE』

 どのコンパクトカーも、外見はコロコロと丸っこくて可愛らしいけど、運転席から見る印象はスポーティ。現行のFITなどは、フロントガラスは燃費をよくするため横に寝かされていて、まるでランボルギーニ・カウンタックのようだ。さらにホンダらしい、スポーツカーっぽいメーター周りが雰囲気抜群。AQUAに至っては、昔のSF映画に出てくる未来の車が、とうとう実現したような印象。NOTEはオーソドックなだけに、古きよきスポーツカーの匂いがプンプンする。

 だから、車好きなお父さんが、若いころはスポーツカー、40代にはセダンに乗り換えて、60代にAQUAやFITに落ち着くっていうのは、すごく理解できる。ミッションがCVTになって小パワーでも走れるというのもあるけど、運転することの満足感はまったく失われていない。ディーラーの試乗だと、距離も短く、コンパクトカーの走行性能を味わうまでにいかないが、いま流行りのカーシェアやレンタカーでコンパクトカーを借りたら、少しだけ高速道路でアクセルを深めに踏んでみては? エコカーといっても侮れない走行性能を楽しること請け合いだ。
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